Eテレ「理想的本箱 君だけのブックガイド」で紹介された本を掲載しています。
番組内容
静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。 あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。 これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。
出演者
理想本棚主宰―吉岡里帆(俳優)
理想本棚司書―太田緑ロランス(俳優)
理想本棚選書家―幅允孝(ブックデレクタ―)
今回のテーマは
「情報の海に溺れそうな時に読む本」です。(2023.7.24放送)
(以下、放送内で語られたポイント部分をコンパクトに記載しています)
今週の3冊
1984:ジョージ・オーウェル
・著者はインド生まれの小説家・ジャーナリスト。ビルマで警察官になったあと、放浪生活。
・本作は発売以来、世界中で読み継がれている本。
・徹底した管理社会、情報監視社会の恐怖。
・未来を予想した作品で現実がこの本に近づいて来ている感じがする。
・ある登場人物の言葉「過去を支配するものは未来も支配する。今を支配するものは過去を支配する。」
何者:朝井リョウ
・就職活動に挑む大学生男女5人の話。がんばってみんなで就活を乗り切ろうという一方で、SNSではここに抱える悩みなどが書かれている。
・本人と実像とSNSという虚像の二面性。
・裏アカウントに現れる人間の本音
静寂とは:アーリング・カッゲ
・著者はノルウェー生まれ、三大極限地点に徒歩のみで到達した冒険家・作家。
・静かさのなかにいる贅沢を味わう。やさしく包み込んでくれるような一冊。
後記
いつの間にか自分たちの生活はインターネットやSNSから離れられない状態になってしまいました。私はこれらがなかった時代に生まれたのですが、ネットやSNSがなかった頃はすごく不便だったか?と考えると、なきゃないでそれなりに工夫し、楽しかった部分も多かったと言えます。
全部は無理でも、今の情報の海から少し離れることで得られることもあるということを教えてくれそうな今回のテーマと本でした。それでは、また来週。
過去の放送分はこちらから。これまで様々なテーマが放送されました。
ムック本
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オーダーメイドのライブラリーというコンセプトの番組です。ミニドラマ(映像の帯)や、朗読、くわえて解説で本の紹介するので、大変内容がつかみやすく、作品がぐっと身近に感じられる番組です。老若男女問わず、誰が見ても楽しめると思います。