Eテレ「理想的本箱 君だけのブックガイド」で紹介された本を掲載しています。
番組内容
静かな森の中にある、プライベート・ライブラリー「理想的本箱」。 あなたの漠然とした不安や悩み、好奇心に答えてくれる一冊を、この世に存在する数えきれない本の中から見つけてくれる、小さな図書館です。 これから長い人生を生きていくあなたに素敵なヒントを与えてくれる本を、あなたの心に寄り添って一緒に見つけてゆきます。
出演者
理想本棚主宰―吉岡里帆(俳優)
理想本棚司書―太田緑ロランス(俳優)
理想本棚選書家―幅允孝(ブックデレクタ―)
今回のテーマは
「自分の見た目が気になる時に読む本」です。(2023.7.10放送)
(以下、放送内で語られたポイント部分をコンパクトに記載しています)
今週の3冊
ファッションスタディーズ:クリティカル・ワード
・ファッションスタディーズとは、ファッションを哲学、社会学、文化人類学、メディア論、ジェンダー論など、様々な分野から研究したもの。
・「着る」とは何なのか?様々な分野の見地から考えていく最新の研究に関する本。
・人を見た目で判断することとは?
・適切な評価とは何か?
・これらの問いをセットで考える。
アンソーシャルディスタンス:金原ひとみ
・今回本書からピックアップしたのは「デバッカー」と言う作品。「デバッカー」とはコンピューターの不具合や欠陥の部分を取り除き修正する作業をする人のこと。
・「老い」に気づいた女性が美容整形にハマっていく話。
・自分の見た目が気になるあまり、他者との関係性が上手く構築できないくらい自分の見た目が気になる心理状態が興味深い一冊。
ぜんぶ体型のせいにするのをやめてみた。:竹井夢子
・エッセイと漫画で構成されているダイエットの本。
・ダイエットの成功譚ではなく、いかにしてダイエットを止めたかという珍しい1冊。
・自分らしさの肯定。
・SNSと絡めてダイエットの様子が描かれている。
後記
今日の映像の帯はとてもリアルで、それでいて歯止めがきかなくなるという恐いものがありました。「過ぎたるは及ばざるがごとし」という言葉がぴったり当てはまる感じでした。見た目は大事かもしれませんが、それを手に入れるために自分を見失う、他人との関係をも失ってしまう、そうならないためにも一読をおすすめします。それでは、また来週。
過去の放送分
これまで様々なテーマが放送されました。
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オーダーメイドのライブラリーというコンセプトの番組です。ミニドラマ(映像の帯)や、朗読、くわえて解説で本の紹介するので、大変内容がつかみやすく、作品がぐっと身近に感じられる番組です。老若男女問わず、誰が見ても楽しめると思います。