<中瀬ゆかりのブックソムリエ2023>禍:小田 雅久仁著著を紹介。
ニッポン放送あなたとハッピー!2023年7月13日放送分
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!
毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。
禍:小田 雅久仁
作品内容
「俺はここにいると言ってるんだ。いないことになんかできねえよ」。恋人の百合子が失踪した。彼女が住むアパートを訪れた私は、〈隣人〉を名乗る男と遭遇する。そこで語られる、奇妙な話の数々。果たして、男が目撃した秘技〈耳もぐり〉とは、一体 (「耳もぐり」)。ほか、前作『残月記』で第43回吉川英治文学新人賞受賞&第43回SF大賞受賞を果たした著者による、恐怖と驚愕の到達点を見よ!(Amazonより)
放送内容
以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。
・書くのに9年ぐらいかかった作品。
・口、目、耳、鼻、髪、肌など人の体のあらゆる部分をモチーフにして、様々な技巧でありとあらゆる恐怖と驚愕を紡いだ傑作短編集。
・ひと言でいうとヤバい!こんなヤバいことよく考えるな...ちょっと戦慄する。
・小田さんの想像のすごさたるや、ゾワーーっと骨身から震えた。
・読後感は悪くない。気持ちワル良いみたいな。中毒性がある。
・メガトン級の禍だらけ。
・女が本を貪り食べていた....みたいなドキドキする作品。
・一編ごとにどんどんヤバくなっていく。後半に行くほど世界が入り組んでいく。
・この世界にハマると日常に戻れなくなるような恐怖。
・すでに海外翻訳本決定。発売前の重版もされた。
・中瀬さんは「耳もぐり」が一番好きとのこと。
小田 雅久仁プロフィール
1974年宮城県生まれ。関西大学法学部政治学科卒業。2009年『増大派に告ぐ』で第21回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、作家デビュー。2013年、受賞後第一作の『本にだって雄と雌があります』で第3回Twitter文学賞国内編第一位。2021年に九年ぶりとなる単行本『残月記』を刊行し、2022年本屋大賞ノミネート、第43回吉川英治文学新人賞と第43回日本SF大賞のW受賞を果たす。(Amazonより)
感想
や~~この夏のイチオシの怖い本になりそうですね。小田 雅久仁さんのお名前に見覚えが...と思っていたら、そうだそうだ、「本にだって雄と雌があります(新潮文庫)」で、とても話題になった作家さんでした。本のタイトルから同じ作家さんとは思えなかったのですが、今回も必ず話題になると思います。早めにご紹介いただきありがたいかぎりです。この夏、ゾクゾクしたい方は必読!それでは、また来週。
★過去のラジオ棚はこちらです。