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【王様のブランチ】阿津川辰海さんインタビュー<バーニング・ダンサー>(2024年8月17日 )

 

王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。

 

バーニング・ダンサー (角川書店単行本)

バーニング・ダンサー (角川書店単行本)

インタビュー

―――能力への憧れみたいなものも生まれました。

 

阿津川さん:

若い人には「警察小説って面白い」、逆に警察小説に慣れている人には「能力バトルって面白い」、色々な世代に色々な楽しみを見つけてもらいたい。色々な楽しみ方をしたあとに、思う存分驚いてもらえたらと。

 

 

 

―――警察の本格的な小説でSFチックな能力が出て来るものは、なかなかないなと思って、それがすごく楽しかった。

 

阿津川さん:

刑事ドラマの「SPEC」のような、いつかああいう刑事ものをやりたいと思っていたのを、ちょっと形にした。「SPEC」だと特殊能力を持った人が襲い掛かって来る。刑事側にあっても面白いというか、能力者VS能力者にすると面白いなと思って骨格を作っていった。

 

特殊な能力を使って普通の物理法則だと起こしにくい事件を起こせたり、捜査は追って追われてだけじゃないバトルなど楽しんでもらえたら嬉しいな、というエンターテイメントです。

 

―――確かに新鮮で楽しかったです。これで終わるのかと思いきや、さらに大どんでん返し...!全然気づけなかった、本当に降参しました。

 

阿津川さん:

ありがとうございます。読者の方にも解いてもらえるようにつくっているつもりなので、自信のある方は挑戦してほしい。

 

―――誰も想像出来ないと思います!この結末は。

 

* どんでん返しの連続と、予想だにしないラスト。驚くこと間違いなしの1冊です。

 

 

ひとこと

今週もまた「大どんでん返し」系の小説が来ましたね!しかも警察小説。阿津川さんは、「読者が解けるように書いた」とおっしゃっていますが手ごわそうです。これは作者VS読者という構図ににもなりますね。是非、チャレンジしてみましょう!

それでは、また来週。

阿津川辰海プロフィール

東京大学卒。 2017年、新人発掘プロジェクト「KAPPA‐TWO」により『名探偵は嘘をつかない』(光文社)でデビュー。 『星詠師の記憶』(光文社)、『紅蓮館の殺人』(講談社タイガ)、『透明人間は密室に潜む』(光文社)を刊行し、それぞれがミステリランキングの上位を席巻。(Amazonより)

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