えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2024>『名画に見る「悪」の系譜』中野京子 著の紹介

 

『名画に見る「悪」の系譜』中野京子 著の紹介です。

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2024年9月5日放送

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

名画に見る「悪」の系譜

名画に見る「悪」の系譜

この表紙の絵も、実はすごい「悪」が潜んでいる?! 

放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

絵画エッセイ。今回は「悪」に目をつけている。

・色々な知見を織り交ぜて説明する。

・たった一枚の絵なんですが、動きすら感じさせられる。(動画ではないけど、動きを書き留めている、悲鳴とか音とか声とか)

・恐ろしいほどの観察眼

・1枚の絵画を一緒に楽しむか、どうやって解釈するか、知の筋力みたいなものをすごく教えてもらえる。

 

 

・裏切り、殺人、悪徳政治、動物虐待、盗みなど様々な「悪」がある。背筋が凍る血なまぐさい悪、魅惑されるほど美しく描かれる悪等から何が見えて来るか。

・いろんな章がある。どの章が好みかは人によって違うと思うけど、どの章も学びがある。

・こういう解説を読みながら絵を観るのはめちゃくちゃ幸せ

知的好奇心に満ちた一冊。

 

 

 

北海道生まれ。作家、ドイツ文学者。西洋の歴史や芸術に関する雑誌連載、書籍などの執筆のほか、講演、テレビ出演など幅広く活躍。著書に『画家とモデル』(新潮文庫)、『愛の絵』(PHP新書)、『名画と建造物』(KADOKAWA)、『名画の中で働く人々』(集英社)、『クリムトと黄昏のハプスブルク』(文藝春秋)、『怖い絵』シリーズ(角川文庫)、『名画の謎』シリーズ(文藝春秋)、『名画で読み解く王家12の物語』シリーズ(光文社新書)、『美貌のひと』シリーズ(PHP新書)、『「怖い絵」で人間を読む』(NHK出版生活人新書)、『欲望の名画』(文春新書)など多数。2017年「怖い絵展」監修。(新潮社・著者プロフィールより)

感想

本書は「5時に夢中!のエンタメ番付」でも紹介されていましたが、中瀬さんはもちろん、岩井志麻子さんも絶賛していました!面白いことをおふたりが保証していました(笑)それにしても、何度聴いても非常に興味をそそられる一冊です。表紙の女性像の話にも触れていたのですが、知らなければ単なる絵画って感じですが、これがまたスゴイ絵だったのです!おそらく本書はこういう驚きの連続なのでしょう。これは読まなきゃ絶対損するやつです!それでは、また来週!

★過去のラジオ棚はこちらです。

中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。