えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【新聞書評ピックアップ】朝日新聞2020年5月16日掲載分 

 

 

 

 

毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。

 

今週はどんな本が登場しているのでしょうか?見て行きましょう。

 

 

一冊目はこれ!

 

ザシキワラシと婆さま夜語り:遠野むかし話:佐々木喜善

ザシキワラシと婆さま夜語り: 遠野のむかし話

ザシキワラシと婆さま夜語り: 遠野のむかし話

 

 

 書評は横尾忠則(美術家)さん。

本書には柳田の『遠野物語』の原作者佐々木喜善が蒐集(しゅうしゅう)した膨大な遠野の昔話の中から、二つのテーマに分類され編集されたものが紹介されている。(中略)『遠野物語』の原作はいうまでもなく、佐々木である。にもかかわらず彼の名は表舞台には現れない。柳田の見事な文語体が文学作品として高く評価されたせいであろう。現代なら佐々木が著者で柳田がゴーストライターってことになるんじゃないかな(笑)━━書評一部引用。

 

そろそろ季節的に読みたくなるジャンルの本ですね。「座敷童は本当に居るのか」などを検証をしている番組をたまに見ますが、見れば見るほど謎が深まる感じです。本書は柳田国男の『遠野物語』の元になった伝承を提供した佐々木喜善が研究した「座敷童子」の話とのこと。座敷童子のはじまりはなんだったのでしょう。なぜ、研究されたのでしょうか?色々気になります。

 

 「BOOK」データベースより

柳田国男の名作『遠野物語』に材料を提供した「日本のグリム」佐々木喜善。遠野に生まれ暮らした喜善が残した、もう一つの遠野物語「老媼夜譚」百余話と、ザシキワラシ研究の白眉を、読みやすい現代仮名遣いで贈る。

 

2冊目です。

 

幸せに気づく世界のことば:メーガン・C・ヘイズ

幸せに気づく世界のことば

幸せに気づく世界のことば

 

 

 書評は温又柔(小説家)さん。

イヌイット語やマオリ語、日本語など、彼女自身にとって未知のことばを見つめながら、そのことばで日々生きている者にとっては、ごくありふれた、それでいて、かけがえのない「幸せ」を丹念に伝えてくれる。
メーガンの姿勢にあやかって心を開けば、私たちだってきっと、とっくに知っていたものの、まだ名前のない「幸せ」を自分の内に見つけられるかもしれない。━━━書評一部引用。

 

いいですねぇ、こういうテーマ。各国の生活や価値観など、その言語から見えてくるものはかなりたくさんあるのではないかな。ことわざなんかも「へぇー、そんなものに例えるのか」と教えてもらったことが何度もあったな。本書にはたくさんの素敵なことばが詰まっていそうです。

  

出版社の内容紹介より

本書では多様な文化それぞれに根ざした「幸せ」にまつわる哲学を表すユニークな言葉、50個を紹介しています。他国のさまざまな価値観に触れることで、私たちは自分の日常を再発見し、真によく生きるためのヒントを得られるはずです。世界中から集めた幸せのことばの世界へと旅立ちましょう。

 

 

 

 

三冊目はこれ。 

カラー版 身近な鳥のすごい食生活:唐沢孝一

カラー版 身近な鳥のすごい食生活 (イースト新書Q)
 

 

新書コーナーに掲載されていました。

 

獲物を口にする鳥たちの迫力満点の写真も多数。部屋で野鳥観察気分を味わえる(掲載記事より)

 

 スズメが群がり鳴きながら食べるのはなぜか?
共喰い・死体喰いも辞さぬカラスの食欲、強靭な胃袋で硬い実をすり潰すハト、人や動物の行動を利用して巧妙にエサを捕るハクセキレイ…。
鳥が空を飛ぶには高カロリーが必要である一方、肥満は飛翔の大敵。
「軽量化」が生きる術である鳥たちの食生活は工夫と策略に満ちていた!
都市に暮らす鳥を長年観察しつづけた著者が、適者生存のサバイバルを生き抜く鳥たちの食卓に迫る。この一冊で、身近な鳥を「見る目」が変わる。━━━━ 出版社内容紹介より

 

装丁の画像を見ただけでもその美しさが感じ取れますね。動物を扱う写真は撮影している人の気持ちが表れている気がします。それはさておき、肥満は飛翔の大敵!って確かにです。「ちょっと食べすぎちゃった、体が重くて飛べないよ」なんてことがない鳥たち。一体どんなコントロールをしてるんだろう。教えてもらいたい(笑)

 

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そろそろ気候的にも暑くなってきました。冷やし中華と同じくらい決まって欲する「ちょっと怖い本」「ちょっと不思議な本」。今年の幕開けは「遠野物語」関連からスタートするのも良いかも! 

ということで、今週はここまで。それではまた来週!