えとせとら本棚

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【シューイチで紹介】絵本でギネス記録認定!?かいけつゾロリとは?

 

シューイチで紹介された絵本「かいけつゾロリ」とは?

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ここでは2023年1月15日に日本テレビ・シューイチで放送された内容をざっくりまとめて紹介します。中山秀征さんが、作者の原ゆたかさんをインタビュー。

 

かいけつゾロリとは?

『かいけつゾロリ』は、ポプラ社から出版されている原ゆたか作の児童書シリーズ、並びに同書を原作としたOVA・アニメーション映画・テレビアニメ・漫画及び、その主人公の名前。通称「ゾロリ」。(Wikipediaより)

筆者プロフィール

原 ゆたか(はらゆたか)

1953年、熊本県生まれ。1974年、KFSコンテスト、講談社児童図書部門賞受賞。主な作品に、「かいけつゾロリ」シリーズ、「イシシとノシシのスッポコペッポコへんてこ話」シリーズ、「ほうれんそうマン」シリーズ(以上、ポプラ社)、「にんじゃざむらい ガムチョコバナナ」シリーズ(KADOKAWA)などがあり、子どもたちの人気を集めている。(絵本ナビより)

インタビューのまとめ

「かいけつゾロリ」は、いたずらの王者を夢見るきつね・ゾロリが子分のイシシ、ノシシと共に冒険を繰り広げる物語。3人が織りなす奇想天外なストーリーは、小学生の心をつかみ、テレビアニメや映画など本の世界を飛び出し大人気。

かいけつゾロリ誕生秘話

みづしま志穂さんの「ほうれんそうマン」で、絵を担当していた原さん。7冊目ぐらいで本が売れ始めんだけど、作者が新人の方で、疲れたので少しお休みしたいと。そこで敵役中心の話でつないでおいて、書けるようになったら戻ればいい。ただ、悪者の主人公の本をずっと学校の図書館に置くのは変な話。子どもが安心して読める童話でなくてはいけない。それで「悪いことはいけない、だからやめようね。」という逆説的な話としてなら書けると思った。あとは、戦わないというのがコンセプト。戦いものの話が多すぎて、これでは戦争が終わらないなと。だからゾロリはおならおやじギャグで戦う。子どもの時っておならとかうんちとかをげらげら笑う。そこは通らくてはいけない。ピストルで撃つよりもおならで戦意喪失する方が平和。

物語生み出す困難とは?

白紙の原稿用紙がドカッと来て、「私はなにをしたいいんだ?」誰にも文句が付けれない。私は映画監督になりたかった。好きな映画とか落語を2-3本まとめて、子どもの話に出来ないかと。

初期の作品を見てみると、大きなおにぎり追われるシーンは、インディ・ジョーンズのパロディとなっていたり、ゴジラのような大かいじゅうが登場したりと、映画をモチーフとした物語が展開されているんだよ。

今はネタが尽きているんで、本が書き終わったら必死に映画や芝居を見ている。「愛の不時着」がすごく好きで、涙したり、次どうなるんだろうってワクワクした。「なぜこんなにワクワクさせられたのだろう?」という悔しい思いで分析した。

すごい、手書きで全話の分析をしたんだね。分単位でメモっている!そこから表にしたりして整理したんだって。

 

 

 

 

原先生流〇〇式シナリオ構築法

ハリウッドのシナリオの書き方を勉強。台本を読んでいくと、だいたい15分で事件が起きる。ゾロリは今103頁、それを1ページを1分と考えると、15頁くらいで事件が起きないとダレる。世界中で誰が見ても面白いようにハリウッド映画は作られている。

時代を超えて、子供たちに愛される秘訣はなに?

子どもの「あるある」をどう見つけるか。例えば、ガムの当たりを引くときに真剣じゃないですか。「かいけつゾロリ・チョコレートじょう」で「絶対当たらないチョコ」っていうチョコを作った。

三層チョコレートの真ん中のホワイトチョコに「あたり」と書いてある。上のチョコをキレイに舐めないと「あたり」が出てこない。すべて「あたり」だけど、絶対に当たらないチョコを作った。それをゾロリたちは「いやしんぼなめ」と言った。それを子どもが真似して親に文句を言われる。

今後について

100話まで書くかという質問に、「全部おもしろかったね」って思われたい。本が好きな人にとっては、「違う世界へに連れて行ってくれる」一つの娯楽。「本が面白い」とか「文章が読みたい」というほんのひとかけらのきっかけになってくれてたらすごく嬉しい。

ひとこと

 お子さんのいる家庭では、このシリーズ、かなり有名なんでしょうね。わたしは初めて知りましたが、原先生のお話は大変ためになりました。「いやしんぼなめ」で思わず笑ってしまいました。ぺろぺろチョコでやっていたなぁ!ああいうことが物語のヒントになるんですねぇ。このような話も、ご自身の日々の細かな分析や勉強があってからこそ生まれるっていうこともインタビューで解りました。今、73巻目で、先生は今年70歳だそうです。これからも楽しいお話をたくさん届けてください。