王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。
インタビュー
―――美味しいものを食べるって、それだけで癒されたり、感じるものがあったりで。
阿部さん:
私も同感です(笑)食事って小さな奇跡が潜んでいるときがあるので、そういうものが書けたらなぁと思いました。
―――おんなじレシピでも自分のために作るのと、誰かに作ってもらう料理って、こんなに温かさが違うんだなって。誰かが作った料理って、温かくておいしいですよね。
阿部さん:
自分のために作ってくれたというのがすごく嬉しくて、大袈裟に言うと、生きる力をくれるようなところがあるなと思った。
―――二人はいい意味でも悪い意味でもぶつかり合うじゃないですか。本音を言い合える関係性ってすごく素敵だなって私は感じました。
阿部さん:
家族や友達だと壊れちゃうんじゃないかと思って言えない部分がある。「壊れるの上等!」から始まる二人なので、逆に本音が言えるのだなって書きながら気づいたりしたました。
血がつながっていてもいなくても、相手を見つめて尊重して分かり合おうと努力するスタンスが、関係を築いていくと上で何も変わらないんだなってことに気づきました。
*互いを思いやり、寄り添うことの大切さが心に沁みる一冊です。
ひとこと
作品の内容VTRで、すでに美味しそうなものが登場してました(笑)心や体が弱っているときほど誰かの作ってくれた料理はおいしく、そしてありがたみを感じますよねぇ~。ちょっとビターな人間関係の話みたいですね。そこにどんなお料理が登場するか。ちょっと今、がんばりすぎて疲れている人に効きそうな1冊だと感じました。
それでは、また来週。
阿部暁子プロフィール
岩手県出身、在住。2008年『屋上ボーイズ』(応募時タイトルは「いつまでも」)で第17回ロマン大賞を受賞しデビュー。著書に『どこよりも遠い場所にいる君へ』『また君と出会う未来のために』『パラ・ スター〈Side 百花〉』『パラ・スタ ー〈Side 宝良〉』『金環日蝕』『カラフル』などがある。(Amazonより)