えとせとら本棚

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<中瀬ゆかりのブックソムリエ2024>『死の貝:日本住血吸虫症との闘い』小林照幸 著の紹介

 

『死の貝:日本住血吸虫症との闘い』小林照幸著の紹介です。

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2024年5月30日放送

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

死の貝:日本住血吸虫症との闘い (新潮文庫 こ 28-2)

死の貝:日本住血吸虫症との闘い (新潮文庫 こ 28-2)

放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

・お腹に水がたまり妊婦のように膨らみ、やがて動けなくなり死に至る。という古来より日本各地で発生した謎の病

・特定の地域でしか発症しないので、謎とされてきた地方病

・ある種、祟りみたいに言われていた。

・この病と闘うために無名の医師たちが立ち上がり、未知の寄生虫が原因ではないかと疑い、やがて死の貝に辿り着く。100年以上の戦いになる。

 

 

 

 

・本書は1998年に単行本として出ていた。

Wikipedia文学ですごく読まれている記事。その3大文学のひとつになっている。

・新潮社はWikipedia文学の3大文学すべてをコンプリート。

・死の貝の単行本は古本屋で1万とかの高値になり、なかなか読めなくなった。これが復刊したことにより、この病がいかに怖い病であることを知ることが出来る。

後世に語り継がれなければいけない。日本ではすでに終わっているが、まだフィリピンの一部地域などで残っている。

みんなが一丸となってこの貝をなくし、世界でも注目された。

真面目な筆致で丁寧に書かれている。

 

 

 

著者プロフィール

1968(昭和43)年、長野県生れ。ノンフィクション作家。1992(平成4)年に『毒蛇(どくへび)』で第1回開高健賞奨励賞、1999年に『朱鷺(トキ)の遺言』で第30回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。信州大学卒。明治薬科大学非常勤講師。著書に『パンデミック 感染爆発から生き残るために』『大相撲仕度部屋 床山の見た横綱たち』『熟年性革命報告』『ひめゆり 沖縄からのメッセージ』『全盲の弁護士 竹下義樹』『車いす犬ラッキー 捨てられた命と生きる』など多数。(新潮社・著者プロフィールより)

感想

Wikipedia3大文学って初耳でした。ちなみにその三大とは「八甲田雪中行軍遭難事件」、「三毛別羆事件」、そして「地方病」だそうです。これは全て知りたくなりますねぇ。というか、「死の貝」もすごく恐ろしい病気。コロナを経験した我々にとって、この得体の知れない恐さって身を持って解りますよね。「日本住血吸虫症」って病名も恐すぎるなぁ。それでは、また来週!

Wikipedia3大文学

 

 

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