王様のブランチで紹介された作家のインタビューをまとめて掲載しています。
インタビュー
―――だんだん1週間が分ってくるのがすごく爽快。ラストの驚きと同時に、タイトルを見た瞬間に、ワーーッと涙が出てきちゃいました。
荻原さん:
よかったです。人間があれこれごちゃごちゃしているのを、最後まで森は笑っているんじゃないかな?そのような意味を込めました。
荻原さん:
もともと森に対していい意味だけではなく、不思議な場所、怪しい場所というイメージがあって、一人で歩いていてふと気づくと周りに誰も居なかったり、ましてや夜中にひとりぼっちになったら、相当森って恐ろしい。
―――初めて夜の森って相当恐いなって感じました。
荻原さん:
死体を埋めに行くとか目的がないと行く勇気はない。
今回の話に限らず、100%善人を書くのが苦手で、って言うかそういう人っていないんじゃないか?いい人でも悪いことを考える、時によってそれが逆転してしまうかもしれない。そういうのを書きたいなと思っていて。悪事を働く人も多いんだけど、それぞれ事情があったのかもしれない。人間ってなんだろう?って思って読んでいただければ。
―――ラストは一気に覆るような展開が待ち受けていますが。
荻原さん:
ラストは....ちょっと驚いてもらおうかなと思って最初から決めてはいた。何度もこれでいいのかな?って迷いながら、これしかないと。詳細は読んでいただければありがたいです。
*すべての謎が解けた時、心に希望の光が灯る1冊です。
ひとこと
「笑う森」ってタイトルでラストは大泣きしちゃう!?これまた興味深いですね。確かに森は昼でも薄暗くちょっと恐い。何年か前に、森でいなくなった子どもの事件がありましたよね。本作に登場する子供は森のなかで一体何があったのか....。そしてラストは?ん~~そそられます。それでは、また来週。
荻原浩プロフィール
1956(昭和31)年、埼玉県生れ。成城大学経済学部卒。広告制作会社勤務を経て、フリーのコピーライターに。1997(平成9)年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞を、2014年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞受賞を、2016年『海の見える理髪店』で直木三十五賞を受賞。(新潮社・著者プロフィールより一部抜粋)