えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2022>武士とは何か(新潮選書):呉座勇一 11月24日放送 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2022年11月24日放送分

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

 

武士とは何か:呉座勇一

■内容

源義家から伊達政宗まで、中世武士の行動原理に迫る――!
平安後期から戦国時代にかけて、政治・社会の中心にいた中世武士。日常的に戦闘や殺生を繰り返していた彼らのメンタリティーは、『葉隠』『武士道』で描かれた江戸時代のサラリーマン的な武士のものとはまったく異なっていた。史料に残された名言、暴言、失言を手がかりに、知られざる中世武士の本質を読みとく画期的論考。
(Amazonより)

 

 

 

■放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

戦国武将33人の素顔を歴史学を踏まえて分かりやすく紹介。

今までとは全く違ったアプローチで「武士とは何か?」の疑問に迫る。

・武士の気風メンタリティ、武士の発言や名言から紐解く。

・歴史上有名な武士だけどよく知らない....なんて方に特におすすめ。

・当時の武士のしきたりとか価値観もすごく丁寧に解説している。

・単語とかの背景も解り、受験生や大河ドラマを観ている方も!

 

■著者について

1980年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。同大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専攻は日本中世史。2022年10月現在、信州大学特任助教。主な著書に『戦争の日本中世史』(新潮選書、角川財団学芸賞受賞)、『応仁の乱』(中公新書、48万部突破のベストセラー)、『陰謀の日本中世史』『戦国武将、虚像と実像』(いずれも角川新書)、『頼朝と義時』(講談社現代新書)、『日本中世への招待』(朝日新書)、『一揆の原理』(ちくま学芸文庫)、『日本中世の領主一揆』(思文閣出版)など。(新潮社著者プロフィールより)

■感想

新潮選書はちょっとお堅く地味なイメージがありますが、このシリーズは本当にためになるものが多いです。私は江戸時代について新潮選書に随分お世話になりました。ブックソムリエで紹介されるとは思いませんでしたが、そういえば新潮社の本ですものね!中瀬さんがおすすめするのも納得。ということで、武士について深掘りされた本。大河ドラマを観ている方、必読じゃないかな~。知ってて観るとかなり面白くなろそうです。そう、あと受験生もっておっしゃってたけど、無理なく頭の中に入って日本史の勉強が楽しくなりそうですね!? それでは、また来週!

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。