ニッポン放送あなたとハッピー!2022年1月6日放送分
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。
番組はこちら!radikoでも聴けますよ!
毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?
早速見て行きましょう。
ひとりでカラカサさしてゆく:江國香織
■内容
ほしいものも、会いたい人も、ここにはもうなんにもないの――。
大晦日の夜、ホテルに集まった八十歳過ぎの三人の男女。彼らは酒を飲んで共に過ごした過去を懐かしみ、そして一緒に命を絶った。三人にいったい何があったのか――。妻でも、子どもでも、親友でも、理解できないことはある。唐突な死をきっかけに絡み合う、残された者たちの日常。人生におけるいくつもの喪失、いくつもの終焉を描き、胸に沁みる長篇小説。--Amazonより
以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。
・80代の男女三人の話。そして猟銃自殺をするというセンセーショナルな出だし。
・唐突な死をきっかけに、この三人の周りの人たちの日常を描いていく。
・暗い話と思われるだろうけど、不思議とそれを感じない読後感。
・セリフでグッとくる箇所が多い。
・同じ時代を生きる者のことを考える。(例えば同級生など)
・すごく深い、考えさせられる。
■著者について
1964年東京都生まれ。87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、89年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、92年『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞、『きらきらひかる』で紫式部文学賞、99年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞を受賞。小説のほか詩やエッセイ、翻訳も手掛けている。
-Amazonより
<感想>
中瀬さんと付き合いの長い男友達がこの本を読んで中瀬さんに電話をしてきたそうだ。読んだ人がこういう行動に起こしたって話のほうが書評を読むより何倍も心に刺さってくるなぁと感じました。つまり本作品は、人の心を十分動かすものがあったってことよね。どうなのかな、わたしもこの本を読んだらそんな気持ちになるのかな?このことを含め、読むのが楽しみになりました。
来週のブックソムリエは、またまたモリタクさんが登場するスペシャルウィーク。中瀬さんのモリタクさんいじりが期待できます(笑)
それではまた来週!
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