【王様のブランチ・読書LOVERS】又吉直樹さんのオススメの本
王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
今週の特集は「又吉直樹さんのオススメの本です」です。
インタビュー
強く刺激を受けた一冊 列:中村文則
又吉さん:
気が付いたらすごい長い列に並んでいて、その列が一体何なのか?が分からなかったり、すごく不思議な世界から始まる小説なんです。
又吉さん:
「誰かより自分の方が幸せか?」とか、「あの人が羨ましい」とか、そういう比較されるしんどさってあるじゃないですか。そういうものと向き合い、どう捉えていくかみたいな。
僕が子どもの頃から「なにをずっと悩んでんねん」って言われ、笑われるようなことも含めて、それを冷笑せずに正面から向き合ってくれる小説だから、結構大事というか、貴重な小説なんです。
―――又吉さんにとって著者の中村さんは特別な作家さんのようで。
又吉さん:
ちゃんと悩みに対して正面から向き合う作家っていないのかな~って色々探しているときに、中村文則さんの「銃」っていうデビュー作と出会って読んだ。僕のイメージする現代の小説がここにあった。そこからずっと追い続けて来て、目が離せない。影響はとんでもなく受けていると思いますね。
又吉さん:
「列」の影響を受けすぎて「列2」を書いてしまうかも(大爆笑)
―――影響されていますね!!!本当に?
又吉さん:
いや、書いていません。さすがに書かないです。
(今回は満島ひかるさんと一緒に出演。満島さんのおすすめと、満島さんと又吉さんが一緒に作った新刊の紹介もあります。こちらよりぜひご覧ください。)
感想
最近あまり又吉さんのおすすめ本の紹介を見かけなかったので、今回とても楽しみにしていました。よく中村さんの本の紹介をされているのは知っていたのですが、今回、どうして中村さんの作品が好きなのかよく解りました。又吉さんにとって特別な作家さんなんですね。「列」面白そうです。そして、満島さんとの新刊もかなり面白そう。又吉さんのショートストーリー、絶対面白いはず。