えとせとら本棚

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<中瀬ゆかりのブックソムリエ2024>「百年の孤独 」ガブリエル・ガルシア=マルケス著の紹介

 

「百年の孤独 」ガブリエル・ガルシア=マルケス著の紹介です。

ニッポン放送あなたとハッピー!2024年8月29日放送

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

 

 

 

放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

1967年アルゼンチンの出版社から出版された。原書はスペイン語。

・マルケスはコロンビア人。2014年に亡くなっている。

・日本で初版は1972年。今まで文庫化されていないかった。著者が亡くなって10年というのと、ネットフリックスでドラマ化も準備されている。そのタイミングとなった。

・文庫化したことにより、飛ぶように売れている

・わりと難解、スルスルと読める本ではない。

・これを読むために、池澤夏樹さんが「読み解き支援キット」(小冊子みたいなもの)を書いて書店で配布されている。これがあるとかなり読み易くなる。新潮社のHPでも読める。

初版は4000部だった、売るのに5年かかかった。

・いとこ同士の結婚、新天地での村の生活、その一族の100年間に渡る波乱に満ちた物語。

・やたら巨根の人が出てきたり、やたら同じ名前の人が出てきたりと、結構滅茶苦茶な話なんですけど、読み始めると止まらない。

 

 

 

 

・ユーモラスで、作家自身「文学とは人をからかうための道具」とまで言っている。

・最後に大どんでん返しも待っている。

・最後を読むと、なぜかまた最初からもう一度読みたくなる。無限百年の孤独。

・これを読んだら読書の筋力が養われる

・筋力が付くので、その後の読書はどんな本もスルスル読めちゃうわ~っていう状態になりました。

・46言語に翻訳されている。世界で5000万部売れている。

・この本、持っているだけで「この人できるーー」みたいになる(笑)

・解説はガルシアのファンでもある筒井康隆先生。

著者プロフィール

(1927-2014)コロンビア、アラカタカ生まれ。ボゴタ大学法学部を中退し、新聞記者となって欧州各地を転々とした後、1955年に処女作『落葉』を発表。1967年『百年の孤独』によって一躍世界が注目する作家となった。『族長の秋』『予告された殺人の記録』『コレラの時代の愛』『迷宮の将軍』など次々と歴史的傑作を刊行し、1982年にはノーベル文学賞を受賞した。(新潮社・著者プロフィールより)

 

 

感想

そうそう「百年の孤独」、にわかに流行っていてSNSでも話題になっていました。確かに滅茶滅茶ハードルの高い本ですよね。いつも気にはなるけど、なかなか手を出しにくい。一度は読んでおかなきゃな~なんて思うんですけどね。池澤夏樹さんの「読み解き支援キット」、中瀬さんもこれを使って再読したそうです。だがしかし、家系図見ただけでもちょっと構えてしまうなぁ(泣)本日、中瀬さんの話を聞いて、なーんかイケそうな気持ちになりましたが、罠?(笑)みなさんも是非チャレンジを!それでは、また来週。

★過去のラジオ棚はこちらです。

中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。