毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。
今週はどんな本が登場しているのでしょうか?見て行きましょう。
一冊目はこれ!
医者が教えるサウナの教科書:加藤容崇
書評は坂井豊貴(慶応大学経済学部教授)さん。
サウナの一番の効能は「脳疲労が取れること」だという。人間は自分では考えるつもりがなくとも、脳が勝手に動いて思考を進めるといったことがある。そのエネルギー消費は激しく、脳は疲労する。とくに多忙なビジネスパーソンほど、脳をオフ状態にするのが難しい。それはときに精神疾患にもつながるものだ。しかしサウナは脳波を整え、心身を深いリラックスへと導いてくれる。よい睡眠も得やすくなる。入浴だけでは得られない効能がある。なるほどやはりサウナとは特別なものなのだ。とはいえサウナの愉しみ方には注意が必要だ。━━書評一部引用。
「BOOK」データベースより
「ととのう」のには医学的根拠がある!本書を読んでからサウナに入ると別次元の「ととのい」が待っている!
2冊目です。
ここからは今週の「ひもとく」のコーナーで紹介されていた本になります。
テーマは「旅に駆りたてるもの」です。
たまたまザイール、またコンゴ:田中真知
井の頭公園でボートをこいだ経験しかない男性が、ザイール川(現コンゴ川)を丸太でこぎ下るのだ。しかも「優雅なクルーズができるよ」と妻をだましてひっぱりだしたという。著者はこれが冒険だとは思っておらず、「それはたんに、そこに暮らす人たちの日常世界を訪ねること」だという。━━━書評一部引用。
出版社からのコメントより
恥ずかしながら私の貧しい知識では、「コンゴ(1997年までザイール)」といえば『ドラえもん のび太の大魔境』の舞台だ、ということが真っ先に頭に浮かびます。あるいは著者の若い相棒・シンゴ君がいったように、ディズニーランドの「ジャングルクルーズ」の世界! そう、「ジャングル探検」ときいて私たちが漠然とイメージする風景こそ、この旅行記の行き先なのです。 ……なんてことを言うと、著者の田中さんをがっくりさせてしまうでしょう。なにしろ田中さんは、本物の「ジャングルクルーズ」をして(それも2度にわたって!)、身も心もボロボロになりながら(!?)「慣れ親しんだ物の見方を根底から覆してあまりある強烈な体験」をしてこられたのですから。 その道程はまさかと思うような抱腹絶倒エピソードの連続です。しかしそれは同時に、思い通りにならない厳しい状況だからこそ「ここにある今をしのぎを削ってリアルに生きる」人々の死生観を感じる旅でもありました―—。「旅」や「異文化」といった言葉にピンと来る方には絶対お薦めの本。硬軟おりまぜた濃い内容に、笑いながらも考えるところの多い読書体験ができるはずです!
三冊目はこれ。
日本の中のインド亜大陸食紀行:小林真樹
著者は仕事柄、南アジア系の人々との付き合いが一般の日本人とは比較にならないほど濃密だ。そこから見えてくるのは、日本に住む南アジア系の人々の生活そのものだ━━━━書評一部引用
日本にいながらにして異国気分。 インド、ネパール、バングラデシュ、パキスタン。 日本に於ける南アジア料理の現在を徹底紹介。 最近は在日外国人の増加のニュースもよく耳にしますが、彼ら外国人が日本でどのような生活をしているのか、まだまだ知らないこともたくさんあります。また、インド、ネパール、バングラデシュ、パキスタンといった南アジアから来日する外国人の増加に伴い、インドなど各種南アジア料理、それらに影響を受けた日本人によるスパイスカレーなど、新たな広義の意味でのカレーの登場によって、カレーもいままた注目を集め、人気となっています。 そういったなかで、インドなどの南アジアの食器、調理器具を輸入販売している有限会社アジアハンター代表の小林真樹氏が、これまで得てきた南アジア食文化の知識と北は北海道から南は沖縄まで、お店はもちろん、自宅、祭事、モスクなどを訪れ、彼ら南アジア人と交流してきた軌跡をオールカラーで徹底詳解。いままでにないインド亜大陸、南アジア料理についての書籍となっています。━━━━ Amazon内容紹介より
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今週のピックアップは、なんだか「外」に目が向いた傾向が。やはり、そろそろ外出したい気持ちがこのような形として出てしまったのでしょうか?(笑)
来週には東京も緊急事態宣言が解除されるとのこと。とは言え、もうしばらくは自粛生活は続けるつもりなので、せめて本の世界で旅を続けます。
ということで、今週はここまで。それではまた来週!