えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2022>#真相をお話しします:結城真一郎 6月30日放送 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2022年6月30日放送分

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

 

 

#真相をお話しします:結城真一郎

 

■内容

家庭教師の派遣サービス業に従事する大学生が、とある家族の異変に気がついて……(「惨者面談」)。不妊に悩む夫婦がようやく授かった我が子。しかしそこへ「あなたの精子提供によって生まれた子供です」と名乗る別の〈娘〉が現れたことから予想外の真実が明らかになる(「パンドラ」)。子供が4人しかいない島で、僕らはiPhoneを手に入れ「ゆーちゅーばー」になることにした。でも、ある事件を境に島のひとびとがやけによそよそしくなっていって……(「#拡散希望」)など、昨年「#拡散希望」が第74回日本推理作家協会賞を受賞。そして今年、第22回本格ミステリ大賞にノミネートされるなど、いま話題沸騰中の著者による、現代日本の〈いま〉とミステリの技巧が見事に融合した珠玉の5篇を収録。(Amazonより)

 

 

 

■放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

 

・私も編集長いのですけど、このクラスのレベルが揃った短編集は、ほんと数年に一度出るか出ないかっていうものなんですよ。

・ズームとか、マッチングアプリとか、今を象徴するようなものを使っている。

二度読みは絶対不可避。オチだと思っていたところからさらにどんでん返しがあったりする。

韓国の出版社がたった1編読んだだけで出版したいと申し出てきた。そして翻訳出版も決まった。発売前にこういうことは異例

どういうこと、どういうこと、どういうこと、ええーーーとなっていく。ある意味怖い。

・オチは「おみごと!パチパチパチパチ」と言いたくなる。

・地頭がいいから仕掛けがすごい。新感覚プラスみんなが求める驚き、ミステリーとしても面白い。

■著者について

1991年、神奈川県生まれ。東京大学法学部卒業。2018年、『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、2019年に同作でデビュー。2020年に『プロジェクト・インソムニア』を刊行。同年、「小説新潮」掲載の短編小説「惨者面談」がアンソロジー『本格王2020』(講談社)に収録される。2021年には「#拡散希望」(「小説新潮」掲載)で第74回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。同年、三冊目の長編作品である『救国ゲーム』を刊行し、第22回本格ミステリ大賞の候補作に選出される。(Amazonより)

■感想

すでにタイトルにハッシュタグが付いていて面白いなぁー、合理的だなぁーと、まず思いました。こういうところから新感覚が始まっている(笑)とにかくすごく面白いらしいです。これはつべこべ言わず、読んでしまおう!と思った次第です。暑い日が続いていて集中力も低下。夏には短編がこれまた合うので今年はこの短編から。

それではまた来週!

 

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中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。