えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【ラジオ】<中瀬ゆかりのブックソムリエ>謎解きサリンジャー 2021年9月16日放送 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2021年9月16日放送分

 

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。

 

 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

 

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?

早速見て行きましょう。 

 

謎解きサリンジャー: 「自殺」したのは誰なのか :竹内康浩/朴舜起

 

■著者略歴

竹内康浩

1965年、愛知県生まれ。アメリカ文学者。東京大学文学部卒。北海道大学大学院文学研究院教授。Mark X:Who Killed Huck Finn's Father?(マークX――誰がハック・フィンの父を殺したか?)がアメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となる。サリンジャーの他、スコット・フィッツジェラルド、フラナリー・オコナー、マーク・トウェイン、エドガー・アラン・ポー等に関する論文を主にアメリカで発表している。

 

朴舜起

1992年、兵庫県西宮市生まれ、鳥取県境港市出身。立教大学文学部英米文学専修を卒業後、サリンジャー研究を志し、北海道大学大学院に進学。2021年8月現在、同文学院欧米文学研究室博士課程3年。ハーマン・メルヴィルやワシントン・アーヴィングなど19世紀アメリカ文学からイアン・マキューアンをはじめとする現代イギリス文学まで幅広く研究中。

━━新潮社著者プロフィールより

内容

あの名短編のラストが実は「事件」だった? 驚天動地、圧巻の評論登場。「バナナフィッシュにうってつけの日」のラストは主人公の自殺ではなかった!? 前代未聞の問いは天才作家の作品世界全体に及び、やがては『ライ麦畑』までが……。世界最高峰のミステリ賞〈エドガー賞〉の評論・評伝部門で日本人初の最終候補となった「文学探偵」が弟子と読み解く新たなサリンジャーの世界。━━Amazonより

 

 

 

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

 

・恩田陸さんも大興奮した1冊。

・サリンジャーの作品を読んでないから...と心配している方、それは全く杞憂です。

・作品の結末などに対して、前代未聞の疑問を投げかける。

・文学論ですが、いろんなものを取っ払って、すごいミステリを読まされているって興奮がある。超上質な文学論

・作家が生きてたら「ようやくそこ、解ってくれたか!」って思うくらいすごい。

 

中瀬さん:

サリンジャーファンはもちろん、ミステリ好きな人、それからサリンジャーを読んだことがないけど興味がある人。そういう人達すべてに贈りたい、そういう一冊です。

 

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<感想>

中瀬さんが「新潮選書」を紹介するのは、私が知る限り初めてかも?って思います。ちょっとカタイ感じのイメージがある新潮選書ですが、いろいろな分野のことが深堀りされていて、本当にためになるものが多い。私は江戸時代ものをこの選書でお世話になりました。

本書はミステリー好きには特に注目の一冊ですね!本の帯にもミステリ作家さんたちの絶賛の声が!私のようにミステリが苦手な者にとっては、どこに注目して読んでいったらいいかなどのヒントを与えてもらえそうな気がします。サリンジャーを読む前でも後でも、どっちでも楽しめそうな一冊ですね。

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

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中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。

ではまた!