えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【ラジオ】<中瀬ゆかりのブックソムリエ> 2021年6月24日放送 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2021年6月24日放送分

 

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新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。

 

 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

 

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?

早速見て行きましょう。

 

雷神:道尾秀介

 

 

■著者略歴

1975年、東京都出身。2004年『背の眼』でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞し、作家としてデビュー。2007年『シャドウ』で本格ミステリ大賞、2009年『カラスの親指』で日本推理作家協会賞を受賞。2010年『龍神の雨』で大藪春彦賞、『光媒の花』で山本周五郎賞を受賞する。2011年『月と蟹』で直木賞を受賞。『向日葵の咲かない夏』(新潮文庫版)はミリオンセラーに。独特の世界観で小説表現の可能性を追求し、ジャンルを超越した作品を次々に発表している。近著に『貘の檻』『満月の泥枕』『風神の手』『スケルトン・キー』『いけない』『カエルの小指』などの作品がある。━━新潮社著者プロフィールより

内容

どんでん返しの先に待つ衝撃のラスト……。道尾ミステリ史上、最強の破壊力!
ある一本の電話が引き金となり、故郷へ赴くこととなった幸人。しかし、それは新たな悲劇の幕開けに過ぎなかった――。村の祭が行われたあの日。一筋の雷撃がもたらした、惨劇の真相と手紙の謎。父が遺した写真。そして、再び殺意の渦中へ身を置く幸人たちを待ち受ける未来とは、一体。著者の新たな到達点にして会心の一撃。━━Amazonより

 

 

 

以下、番組内の話をざっくりと抜粋しています。

 

 著者が「到達点」だとおっしゃっている。

こっちとこっちが全然違うような話でいて、交わりがないようで交わりながら怒涛のクライマックスへ。

道尾さん、文章が素晴らしいから、雷のシーン一つ取っても美しんですよね。伏線の張り方も見事!もうまんまと、こっちかなって思ったらそれが違ったりしてね、でも最後にスルスルスルッーーと糸がひとつになって、ズドンとやられるというね。

 

こんなミステリが読みたかったっていう声が各所から押し寄せられています。

「ラストシーンに、あぁーーーっと、声が漏れた」、「容赦ないやん」とかね(笑)「何度も声を上げました」とかね。そういう書店員さんたちの声が続々と来ています。

 

あんまりいろいろ要素を入れないで、ここまで言っておいてあれですけど、でも、肝心なことは一切言ってないですのでこのミステリーを読んで驚いてください。

 

雷神

雷神

Amazon

 

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<感想>

ミステリということで内容を話すのにかなり慎重になっていた今回のブックソムリエ。そうですよね、ネタバレしないように紹介するのは本当に大変だと思います。

本作は王様のブランチでも道尾さんご自身がインタビューに答えていましたが、本当に自信作みたいですよ。私はまだ道尾作品を読んだことがないので、読むとしたらこの作品から始めようと思いました。

 来週は中瀬さんおやすみです。それでは、また再来週!

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

 

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中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。

ではまた!