ニッポン放送あなたとハッピー!2023年3月16日放送分
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!
毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。
ルポ 筋肉と脂肪 アスリートに訊け:平松洋子
■作品内容
「私たちは、身体から離れては生きられない」 「身体表現の究極を生きるアスリートたちには、自分だけが知る身体の声がある」 相撲部屋の親方、新日本プロレスの逸材、日本記録を保持するランナー、オリンピックでメダルをもたらす公認スポーツ栄養士、箱根駅伝強豪校の寮母……スポーツの最前線を幅広く取材し、筋トレ、体脂肪、サプリメント、腸内環境などのメカニズムにも踏み込む。誰もが持つ「筋肉と脂肪」の内側に分け入り、未知の扉が開く唯一無二のルポルタージュ。(Amazonより)
■放送内容
以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。
・テーマはずばり「身体と食」。身体の謎に迫った素晴らしいルポ。
・身体の中に入れたものによって身体が作られる。....という当たり前のことを、アスリートは意識して日々食べている。
・大谷選手の身体は高校時代に作られたなどの話も登場。
・アスリートと言ってもいろんな方に取材をしている。大相撲の親方や、新日本プロレス、箱根駅伝のチームの寮母さん、サッカー日本代表の料理人など。
・5年間にわたってスポーツと食に関わることを取材。素晴らしい質問力を駆使され、相手から引き出している。
・たくさんの名文句も出て来る。「マッスルメモリー」など。
・分かったようには書いてはいけないテーマだと平松さんは感じたそう。
・アスリートは思っていたほど遠い世界の存在ではない。
・自分の身体なのにこんなに無自覚にしていていいのか。と考えさせられる。
・全体的には「旅行記」みたいに感じた(垣花さん談)。筋肉と脂肪を旅しているような。
・これを読んだら「今晩何を作ろう」ってところからまず入る。
・食の見直し、体に興味がある人は是非読んでもらいたい。ものすごく参考になる素晴らしい1冊です。
■著者・平松洋子について
1958年生まれ。東京女子大学文理学部社会学科卒業。
2006年『買えない味』でBunkamura ドゥマゴ文学賞
2012年『野蛮な読書』で講談社エッセイ賞
2022年『父のビスコ』で読売文学賞を受賞
『食べる私』『日本のすごい味 おいしさは進化する』『肉とすっぽん 日本ソウルミート紀行』など著書多数。(新潮社著者プロフィールより)
■感想
やはり「食」は大事ですよね。年を取れば取るほど実感するテーマだと感じます。結局は自分が食べたものが、そのまま自分の身体に反映されるってことで、おそらく本書を読んだら耳が痛くなる話もたくさん出て来るんだろうなぁ。筋肉とか脂肪とか、自分にはあまり興味がない分野だと思っていたけど、体脂肪、サプリメント、腸内環境あたりの内容は読んでおきたいと思いました。にしても、平松さん、いろんなところから「食」に斬り込んできますよね。尊敬です。それでは、また来週。
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