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【王様のブランチ・本】宮島未奈さんインタビュー<成瀬は天下を取りにいく>(2023年3月18日 )

 

本日の王様のブランチ・BOOKコーナーで紹介された本を紹介します。

本日の王様のブランチ(2023年3月18日放送分)で、おすすめされた話題の本と著者のインタビューをまとめて掲載しています。

■成瀬は天下を取りにいく:宮島未奈

■内容

「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」。各界から絶賛の声続々、いまだかつてない青春小説!2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。発売前から超話題沸騰! 圧巻のデビュー作。(Amazonより)

■宮島未奈プロフィール

1983年静岡県富士市生まれ。滋賀県大津市在住。京都大学文学部卒。2018年「二位の君」で第196回コバルト短編小説新人賞を受賞(宮島ムー名義)。2021年「ありがとう西武大津店」で第20 回「女による女のためのR-18 文学賞」大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞。同作を含む『成瀬は天下を取りにいく』がデビュー作。(新潮社・著者プロフィールより)

 

 

■インタビュー

 

―――今回R-18文学賞受賞ということで、聞いた時のお気持ちを教えてください。

 

宮島さん:

私は過去2回落ちているので、いざ受賞を聞いた時は驚いて腰が抜けました。

 

―――私もほんとに大好きで、成瀬のファンです。最初は200歳まで生きるとか、変なこと言っているなって思ってたんですけど、読み終わった後、自分でも叶うはずないと思っていた夢も叶えられそうな気がして来て、すごく勇気がもらえた。

 

宮島さん:

とても嬉しいです。特定のモデルはいないんですけど、書いてみて思ったのは「こち亀」の両さんに近いかなって。周りの人が巻き込まれていく姿が面白い。今回の私の作品も、周りの人が巻き込まれていくという、そういうところに面白さがあるんじゃないかなって思っています。

 

―――成瀬を通し、宮島さんが伝えたかったこととは?

 

宮島さん:

未来のことはわからない。どんな時でも、希望を忘れず生きていたいという自分の思いが込められている。

 

―――成瀬の成長をずっと追いかけていきたいですね。

 

宮島さん:

続編を希望する声は私のところにもたくさん届いていて、まだ内容や時期は申し上げられないんですけど、実際、書き始めている。

 

―――ほんとですか!めちゃくちゃ楽しみです。

 

*今を全力で生きる成瀬の姿に一歩踏み出す勇気が湧く小説です。

 

 

 

■ブックランキングで話題になった本

辞書がテーマの対談集。

恋愛青春小説 人気クリエーターのゴルさんがビジュアルを担当。

■ひとこと

  

 宮島さんは「女による女のためのR-18 文学賞」からデビューされたんですね。今回の作品の話を聞いていると、いつもの「R-18 文学賞」の受賞作と一味違う作風に感じられましたが、こちらも面白そうです。主人公に魅了される系の話ですね。本日テレビを見て、すでに主人公の成瀬に釘付けになってる自分がいます。さらに小説を読んだら、きっとファンになってしまうだろうな。ところで、本書に登場する滋賀県の西武大津店は本当に閉店しちゃったんですね。それでは、また来週!

 

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