今回は「砂」の関連棚です。
砂にまつわるちょっと、いや、かなり怖い2冊をご紹介します。
詳細はレビューでもお読みできますのでぜひ。
砂に閉じ込められた世界にじりじりと....。『砂の女』
まず一冊目は、安部公房の「砂の女」
砂と言えば「安部公房」って言っても過言ではないほど、
とても印象に残っている作品です。
例えば、誰も居ない村、無人島等々、だれも来ないところに、もし放り出されたらなんてことを、誰でも一度や二度考えたたことがあるでしょう。
でもその場所が「砂」で覆われた穴だったらどうでしょう。
こちらは書評です↓
ザリザリと脳までも浸蝕する砂、そして見覚えのない砂が家の中にも『ししりばの家』
2冊目は、ししりばの家:澤村伊智
自分の身体が砂に閉じ込められる「砂の女」。
「ししりばの家」は砂が脳を浸蝕するというとても奇妙で怖い話。
「ザリザリ」と聴覚的もいつまでも不気味な気分を味わった一冊。
こちらは書評です↓
どちらも「砂」の存在が怖くなった本です。
サラサラしている砂なのに、内容はジメジメして重苦しい。
そして、砂から逃げられない閉塞感も満載です。