えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【中瀬ゆかりのブックソムリエ】2020年6月11日放送 秋:アリ・スミス

 

 

 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2020年6月11日放送分

 

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。

 

 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

 

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本かな?早速見て行きましょう。

 

秋:アリ・スミス 木原善彦/訳

秋 (新潮クレスト・ブックス)

秋 (新潮クレスト・ブックス)

 

 

まずは作者の紹介。

 

アリ・スミス

1962年、スコットランド・インヴァネス生まれ。ケンブリッジ大学大学院で学んだ後、エディンバラの大学で教鞭を執るが、ケンブリッジに戻って執筆に専念。デビュー短篇集Free Love and Other Stories(1995)でサルティア文学新人賞を、長篇The Accidental(2005)でホイットブレッド賞を、『両方になる』でゴールドスミス賞、コスタ賞、ベイリーズ賞を受賞。現代イギリス文学を代表する作家の一人で、タイムズ文芸付録による2018年のアンケートThe best British and Irish novelists todayで1位に選ばれている━「BOOK」データベースより

  

内容

国民投票でEU離脱が決まったことも知らず、101歳のダニエルは、イギリスのとある村の療養施設で眠りつづけている。足しげく彼を見舞い、語りかけ、本を読んできかせるエリサベスは32歳の非常勤講師。少女時代を過ごした家の隣人がダニエルだった。当時すでに老人だった彼は、エリサベスに詩や小説、舞台や音楽、絵画の魅力を折りにふれ伝え、いつもこう訊ねた。「何を読んでいるのかな?」―エリサベスと母との確執、60年代に早世した女性ポップアーティストとダニエルのかなわなかった恋、ナチの手にわたったらしい彼の妹…。かつてない分断にさらされるイギリスと、時代の変転を越えてつづいてゆく人々の人生を描いたブッカー賞最終候補作。━━━━「BOOK」データベースより

 

 

 

今回は翻訳本です。4部作の予定。

EU離脱後の小説ということで、いち早くこの時代を取り入れている。戸惑いながらも抗い続ける人々の生の賛歌でもある。人が記憶することや、忘れないことは、変わって行くことへの抵抗でもあるということを作品は伝えて来る。

 

女性と老人が作る物語の言葉のやり取りは、中瀬さんが妬むほど素敵だそう。

全体的にオチを求めるような流れではなく、断片的なシーンがとても美しかったり、興味深く描かれていて、読後は「なんていい小説を読んだんだ」って思わせてくれる。あと、言葉遊びがよく出て来るそうで(英語的なダジャレ)、そういうところも面白いとのこと。

 

印象的なセリフがいっぱい出て来て、1ページ、1ページが、宝石のような言葉で紡がれていて、何とも言えない読後感が最後に待っているといった感じですね。「アリ・スミス、名前を是非憶えておいてください」と中瀬さん。

 

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 中瀬さんのクレスト・ブックスの紹介は初めて聴きました。良書が多い、人気のクレスト・ブックス。翻訳本の紹介は久々な感じで新鮮です。

 

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表紙も独特な世界観ですね。(~新潮社HPより~)

 

 

お話を聞いていると、なにか、しっとりした雰囲気を味わい尽くす感じの作品かなーと想像しています。夏に向けてというよりは、個人的にはタイトル通り「秋」に読みたいかな(笑)

 

これからシリーズが続いていくそうですね。全部溜め込んで一気に読むか、チビチビと1冊づつ読むか、あなたはどちらのタイプ?

 

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中瀬さんはTOKYOMXTVの5時に夢中!でもエンタメ番付のコーナーをお持ちで、そちらで紹介された本や映画も、姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。

 

ではまた!