ニッポン放送あなたとハッピー!2021年1月21日放送分
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。
番組はこちら!radikoでも聴けますよ!
毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?
早速見て行きましょう。
愉楽にて:林真理子
■著者略歴
1954(昭和29)年、山梨県生れ。’82年エッセイ集『ルンルンを買っておうちに帰ろう』が大ベストセラーになる。’86年「最終便に間に合えば」「京都まで」で直木賞、’95(平成7)年『白蓮れんれん』で柴田錬三郎賞、’98年『みんなの秘密』で吉川英治文学賞、2013年『アスクレピオスの愛人』で島清恋愛文学賞、’20(令和2)年、菊池寛賞を受賞(━「 BOOK著者紹介情報」より
■内容
シンガポールと東京を行き来する富豪、久坂隆之の密かな愉しみは、人妻やCA、キャリアウーマンなど多種多彩な女たちとの情事だ。彼の友人、田口も亡き妻の莫大な遺産を持て余す資産家。田口は京都の芸妓を愛人にした矢先、知的な中国人女性ファリンに恋をする。久坂もまた彼女に心惹かれて――。家柄、富、教養。すべて兼ね備えた五十代の男たちによる、優雅かつ淫蕩な恋愛遊戯を描く傑作長編。━━Amazonより
中瀬さん:
こちらは日経新聞連載中に新聞紙上最高のエロスと言う風に言われ話題を呼んだ。小泉元首相とかも読んでいたって。「素晴らしい、興奮した」って(大爆笑)
このたび新潮文庫で出たばかりなんですけれどもね、日経から単行本で出て、より求めやすい文庫の形で出ました。
これねぇ、改めて読み返して、めちゃくちゃエロかったですよね。林さん、こんなに色々と経験があるとは思ってなかったんだけど、「実は意外と...」みたいな技が色々。男の人からの目線とかもすごいですよね。
(ここであらずじを紹介)
中瀬さん:
いろんな形の女性たちが、美女たちが共演するんですけど、中でひとりちょっと異色、異彩を放っているのが、謎の中国人女性の女性秘書の広瀬っていう重要なキャラが居るんですけどね、林さんはちょっと光源氏風世界、源氏物語風に展開するときにに、末摘花のような美しくはない女性を配してる。この広瀬は、ちょっと私のことを、あのぉ....(中瀬さんがモデルでしょ?)モデルにされているんですよ。デブでブスで....ってダレがや!?(爆笑)ちょっと違うのが超巨乳なんですよね。
出版社に勤務していたんですよね。同じ会社の人と結婚して、バツイチになって....って、わたしやん!(爆笑)
(これ、本当に確認しました?中瀬さんでしょ?)
中瀬さん:
林さんはそういう身近な人からインスパイアされた登場人物が出て来ますから(笑)
ブタ村の課題図書として(笑)
文庫版はまたおもしろいおまけが付いていて、解説が、大王製紙の元...いろいろカジノでお金をいっぱい使い込んじゃった井川さんが書いている。見事な解説なんです。こちらも読みごたえがある。「これは本当にある話だ」みたいなねぇ、井川さんが。
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<感想>
今日の本はすでに読んでいたのですが、中瀬さんの話を聴いて改めて面白いなぁと。私はあっさり読んでしまったのですが、中瀬さんは自分と似た人物が出て来たとかで、こりゃ読んでて楽しかっただろうなぁと。
今回、新潮文庫から出て、解説もあの大王製紙の方とか。ここだけ読みたいなぁ。っていうか、この方にこの本の解説を(あえて)お願いするってスゴイ。
本作もきっとドラマ化されるんじゃないかなと思いました。
私が書いたレビューはこちら。単行本で読みました。
次回のブックソムリエは、1月28日です。
それでは、また再来週!
★過去のラジオ棚はこちらです。
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中瀬さんはTOKYOMXTVの5時に夢中!でもエンタメ番付のコーナーをお持ちで、そちらで紹介された本や映画も、姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。
ではまた!