えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【ラジオ】とわの庭:小川糸<中瀬ゆかりのブックソムリエ>2020年11月19日放送 

 

 

 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2020年11月19日放送分

 

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。

 

 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

 

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?

早速見て行きましょう。

 

とわの庭:小川糸

 

 

■著者略歴

1973年生まれ。2008年『食堂かたつむり』でデビュー。2010年に映画化され、2011年にイタリアのバンカレッラ賞、2013年にフランスのウジェニー・ブラジエ賞を受賞━━「 BOOK著者紹介情報」より

  

内容

帰って来ない母を待ち、〈とわ〉は一人で生き延びる。光に守られて、前を向く。暗い淵のなかに身を沈めて仰ぎ見る、透き通った光。「生きているって、すごいことなんだねぇ」。歌う鳥たち。草木の香り、庭に降りそそぐ陽射し。虹のように現れる、ささやかな七色の喜び。ちっぽけな私にも、未来、はあるのだ。読み終えると、あたたかな空気が流れます。本屋大賞第2位『ライオンのおやつ』に続く、待望の長編小説。━Amazonより

 

 

 

 今週は長編小説です。

 

中瀬さん:

書くたびに小川糸ワールドを提示してくれる小川さん。今回挑んだ長編小説は目の見えない女の子「とわ」。生まれたときから母親が頼り。「いずみ」という詩を母親が読むシーンからはじまる。光に満ちているような描写から入る。ところがある日、生活が一転する。母親が帰って来なくなるという。とわは一人で待ち続ける。

前半は壮絶な彼女の人生、後半は出会いなどで新しい光が差してくる。

 

本当に読むのが辛い過酷な人生描写もあるんですけど、読み終えると温かな空気が流れ込んでくる。ハッピーとかバッドエンドではないラストが待っている。それは是非読んで味わっていただきたい。

 

お母さんが出て行って、どんな状態でも生き延びるっていうことを彼女は選択するんですね。生きてるってやっぱすごいじゃないですか。逆にいつでもやり直せるってことをこの小説は教えてくれている。

 

そして、人生に力を与えてくれるものは、花々とか草木、鳥の声とか.....、命の力が彼女を支えてくれるし、ある時は、母親が読み聞かせていた物語であったりとか、ピアノの音であったり、お母さんが作る絶品のパンケーキ、そういうものが彼女に力を与える。

 

人って死にたくなることってたくさんあると思うんですけど、とにかくやっぱり生き続ける、生き抜くってことの先に必ず光があるんだっていうことを本当に強く感じた。

 

(ここで垣花さんが本書の好きな部分を紹介)

 

中瀬さん:

私たちはついつい目の情報に頼りがちじゃないですか。目と音で何かを確認するんですが、匂いっておろそかになっていた気がして、ちょっとした花の香りとか、それによって彼女の記憶とリンクするシーンとかすごく美しくて、季節の醸し出す香りに私たちはもう少し意識的になると素敵な人生なんじゃないかなって思いましたね。本当、落涙を禁じ得なかった。

 

とわの庭

とわの庭

  • 作者:糸, 小川
  • 発売日: 2020/10/29
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

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番組冒頭でもこの本の話があったそうです。垣花さん、めちゃめちゃ感動したみたいですけど、なんでも全裸?で読んだとか。そして涙した!?という妙な話もちらほらこぼれ話として出て来ました(笑)本書はお話を聴いているだけで、小川糸さんの世界を存分に感じられました。

 

次回のブックソムリエは11月26日。それでは、また来週!

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

 

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中瀬さんはTOKYOMXTVの5時に夢中!でもエンタメ番付のコーナーをお持ちで、そちらで紹介された本や映画も、姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。

ではまた!