えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【ラジオ】オルタネート:加藤シゲアキ<中瀬ゆかりのブックソムリエ> 2020年12月17日放送 

 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2020年12月17日放送分

 

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。

 

 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

 

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?

早速見て行きましょう。

 

オルタネート:加藤シゲアキ

 

 

■著者略歴

987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWSのメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー━「 BOOK著者紹介情報」より

  

内容

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須となった現代。東京のとある高校を舞台に、若者たちの運命が、鮮やかに加速していく。全国配信の料理コンテストで巻き起こった“悲劇”の後遺症に思い悩む蓉。母との軋轢により、“絶対真実の愛”を求め続ける「オルタネート」信奉者の凪津。高校を中退し、“亡霊の街”から逃れるように、音楽家の集うシェアハウスへと潜り込んだ尚志。恋とは、友情とは、家族とは。そして、人と“繋がる”とは何か。デジタルな世界と未分化な感情が織りなす物語の果てに、三人を待ち受ける未来とは一体―。“あの頃”の煌めき、そして新たな旅立ちを端正かつエモーショナルな筆致で紡ぐ、新時代の青春小説。━「BOOK」データベースより

 

 

中瀬さん:

 アイドルと作家、両立させて評価されて話題を呼んでいますけど、今回の「オルタネート」は三年ぶりの新作長編。これはすごくって、2020年1月号の「小説新潮」っていうのが創刊から63年で初の重版が決まったんですよ。加藤シゲアキさんの連載が始まったってだけで。それくらい加藤さんってすごい人気だなって改めて思ったんですけど、発行部数は現在9万部まで。すごい売れています。

 

(垣花さん、加藤さんの小説を今回はじめて読んでびっくりした。ものすご才能だと)

 

中瀬さん:

でしょ。文章といい、世界観の作り方といい、キャラクターの設定といい、アイドルが小説を書いたって言うんじゃなくて、これ、小説家ですよね。

 

(ここで内容をざっくり紹介)

 

中瀬さん:

出会いと別れ、葛藤と挫折、苦悩、また、料理、音楽、いろんなアイテムが投入されている。恋愛メインにはなっているんだけれども、恋愛以外のところでサブストーリーが縦横無尽に走っていて滅茶苦茶楽しめるんですよ。

 ギリギリまで交わって来ないんですけど、その分しっかりキャラクターたちが動いていて、途中途中の誰に気持ちを乗せるか、、、これ自分が高校生に戻った気持ちになったそんな小説です。

 

加藤さんはものすごくモノを考えているなって、運命の出会いに対する加藤さんの考えとか、恋愛に対する考えとかが投入されている。10代の瑞々しい感性を今こんなに書ける作家って果たしているのだろうか?ってくらいもう高校生の気持ちが手に取るように解るんですよね。

 

オルタネート

オルタネート

 

 

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<感想>

 

ジャニーズの誰かが小説を書いているというのは聞いていたんですが、そうか、加藤さんはNEWSのメンバーだったのですね。へぇー、すごい。だいたいこの手のパターンは1冊で終わるってイメージですけど、加藤さんはずっと書き続けているってことで、これはもう本物ですよね。アイドル活動をしながら執筆されているんだから、本当に書くことも好きなんだと思います。今後、ファン以外の人も巻き込んでどんどん作家活動も広げていくのではないかな?なんて思いました。

今日はこのあと尾木ママが登場し、すごく盛り上がっていましたよ!

 

次回のブックソムリエの予告はありませんでした。来週あるかな?

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

 

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中瀬さんはTOKYOMXTVの5時に夢中!でもエンタメ番付のコーナーをお持ちで、そちらで紹介された本や映画も、姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。

ではまた!