ニッポン放送あなたとハッピー!2021年4月22日放送分
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。
番組はこちら!radikoでも聴けますよ!
毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?
早速見て行きましょう。
あの夏の正解:早見和真
■著者略歴
1977年神奈川県生まれ。2008年、強豪校野球部の補欠部員を主人公にした青春小説『ひゃくはち』で作家デビュー。2015年『イノセント・デイズ』で日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。2020年『店長がバカすぎて』で本屋大賞ノミネート、『ザ・ロイヤルファミリー』でJRA賞馬事文化賞と山本周五郎賞を受賞。『ひゃくはち』『イノセント・デイズ』以外にも、『ぼくたちの家族』『小説王』『ポンチョに夜明けの風はらませて』が映像化されている。他の著書に『かなしきデブ猫ちゃん』(絵本作家かのうかりん氏との共著)などがある。━━新潮社著者紹介より
■内容
コロナ禍で甲子園が中止になった夏。
夢を奪われた選手と指導者はどう行動したのか。
「このまま終わっちゃうの」?
2020年、愛媛の済美と石川の星稜、強豪2校に密着した元高校球児の作家は、彼らに向き合い、〝甲子園のない夏〟の意味を問い続けた。退部の意思を打ち明けた3年生、迷いを正直に吐露する監督……。パンデミックに翻弄され、挑戦することさえ許されなかったすべての人に送るノンフィクション。━━Amazonより
中瀬さん:
「夢の甲子園が奪われてかわいそうだったね」そんなステレオタイプのことを言うのが恥ずかしくなるような内容になっている。高校野球のノンフィクションって聞くと「私、野球興味ない、高校野球とか全然見てない」って人が居ると思うんですけどね、わたしはかつて高校野球が凄く好きだったんですが。周りのそうした興味ない人達もこれ読んでめちゃめちゃ心揺さぶられたって言うんですよ。
で、甲子園を失ったってことで、暗い青春ノンフィクションなんじゃないの?って思っている人が居ると思うけど、全然違って、むしろ読み終わったあとにすごく元気をもらったんでよね。
高校野球だけでなくてあの夏はみんな色々なものを奪われました。今もまだ奪われ続けていることがたくさんあります。自分にとってのあの夏もあるんですよね。他人事では決してない、一つの高校野球って言うテーマとしていますけど、最終的には自分の物語に落とし込まれていく。すごく心揺さぶられて考える。これを読んで、2020年、しかもまだ続いている。コロナウィルスが奪っていったものと、あとに残していったものもたくさんあるんだな、ってすごく学んだ気がします。
素晴しいノンフィクションで感動もあるし、人の心ってこういう風に開いたり、こういう風に斬り込んでいくことによって本音ってものが引き出せるのかってことも学べた。
(ここで早見さんご自身のエピソード話)
中瀬さん:
泣くよね!彼らのその後の進路とか、私も涙が止まらくなちゃって。やられましたね。是非読んでください。
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<感想>
本書は5時に夢中のエンタメ番付けでも紹介されました。その時の記事はこちら。
中瀬さん、復帰されて本当に良かった。5時夢もしばらくお休みしていたのでとても心配していましたが、またラジオからあの明るい高笑いが聴こえてきて本当にホッとしました。色々心労もあったとのこと。お知らせが遅れたことなど、なんかちょともらい泣きしそうになりました。とにかく良かった。
それでは、また来週?(予告はなかったですが)
★過去のラジオ棚はこちらです。
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この4月から垣花さんがMCになった「5時に夢中!」。中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。
ではまた!