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【新聞】新聞書評・気になる一冊「女性の世界地図:女たちの経験・現在地・これから」:ジョニーシーガ―(朝日新聞:2021年2月20日掲載)

 

 

毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。

 

「女性の世界地図:女たちの経験・現在地・これから」ジョニーシーガ―

 

 

内容

世界経済フォーラムの「Global Gender Gap Report 2020」(2019年12月) によれば、ジェンダー・ギャップ指数ランキングで日本は153ヵ国中121位 (総合スコア0.652。0が「完全不平等」、1が「完全平等」を示す) と低迷しています。4つの分野別には「健康」0.979 (40位)、「教育」0.983 (91位)、「経済」0.598 (115位)、そして「政治」0.049 (144位)。比較的良好な「健康」でも40位にとどまり、他の3分野の順位は下位から数えた方が早く、とりわけ「経済」「政治」分野でのジェンダー平等への取り組みが、先進国の中でといわず世界的にみて遅れていることが明白になっています。そんな日本からランキング上位の国をみるとずいぶんと進んでいるようにも感じられますが、本書の著者ジョニー・シーガーは「女性の世界では『先進』国は存在しない」と断言。

世界の女性たちにとって「何が」問題で、それは「どこで」起きているのかを白日の下にさらけ出す地図や図版の数々は、信頼できるデータを引用し真摯に作成されているもののどこかポップで親しみやすく、年齢や前提知識、フェミニストの自覚があるか否かに関係なく、どのページをめくっても新たな発見や「あれっ? ヘンだ」という疑問にきっと出会えるはずです。━━━出版社からのコメントより

 

  

「ジェンダー・ギャップ指数ランキングで日本は153ヵ国中121位」。この数字、なんとなく想像はしていたが、はっきり数値化されると、日本がいかに遅れていたかが解かります。今回のオリンピック会長を巡るあれこれが、この先の流れをよくするきっかけとなり、変化の一歩になるといいですね。10年後くらいにこの結果を大きく覆すような数字になっていることを祈って。あ。数字だけでなく内容もちゃんと伴ってなくてはですね。

 

女性の世界地図: 女たちの経験・現在地・これから

女性の世界地図: 女たちの経験・現在地・これから

 

 

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<< 後記>>

テレビをつけると、オリンピックの会長の話ばかりでうんざり!な一週間でした。こうなったから今度は女性を起用しようと躍起になってた感が。なーんか、そういうところも違和感があるけど、とにかく選ばれた方にはご活躍を期待します。と言うか、オリンピックは多分中止だと思うのだけどね。その判断もはやくしてほしいものです。

それではまた来週!