えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【新聞】生きることと描くこととが重なり合う「ここにあるしあわせ」:近藤亜紀(朝日新聞:2021年5月15日掲載)

 

 

 

毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。

 

ここにあるしあわせ:近藤亜紀

 

 

今週は「みる」のコーナーからピックアップしました。

 

土曜日は新聞を開き、まずはこの記事を書くため書評コーナーにザッと目を通します。自分の気になる本を数冊選び、さらに書評を読んで1冊を決めているのですが、そういう作業をすべて吹っ飛ばす画像(装丁画)というものがたまにある。

 

本書はそんな1冊でした。まずこの絵が目に飛び込んできました。

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                (画像:Amazonより)

 

 

しばらく眺めてしまいました。すごい絵力です! 

新聞では白黒ですが、さらにAmazonでこの作品の色彩を確認。ますます力が出て来る感じがする色合い。美術に全く知識のないわたしでも「すごい!」と、無条件に惹かれてしまった不思議さ。

 

こうした芸術に触れる機会がめっきり減ってしまった生活。でも音楽と一緒で、こうした絵を見ることによってもらえる「元気」があるのだなぁと、ほんの小さな新聞欄から感じ取れたのでした。

 

近藤さんのお名前は初めて拝見しましたが、絵を観ているうちに、どこかで見たような気がしました。もしかしたら知らないうちにどこかで目にしていたのかもしれませんねぇ。

 

近藤亜紀さんのプロフィールは以下の通り。

1987年北海道生まれ。山形県在住。2012年東北芸術工科大学大学院を修了後、国内外の展覧会に多数参加。躍動感あふれる筆遣いと力強い色彩の作品とともに、油絵アニメーションと実写による短編映画「HIKARI」(2015)や、パークホテル東京の客室「おたふくルーム」(2015) の制作、音楽家とのライブペインティングなど、形式にとらわれない活動で注目される。2021年作品集刊行記念展「ここにあるしあわせ」を都内4会場で同時開催。━━Amazonより

■内容

本書では、絵具の光沢や盛り上がり、たっぷりとした筆の流れ、重なり合う色彩など近藤絵画の特徴・魅力が紙面の上で充分に伝わるよう、熟考を重ねて印刷でも実現しました。また作品と対峙し、その喜びを感じられるような構成になっています。本棚にずっと置いておきたくなる、充実の1冊です。━出版社からのコメントより

 

ここにあるしあわせ

ここにあるしあわせ

  • 作者:近藤 亜樹
  • 発売日: 2021/03/16
  • メディア: 大型本
 

 

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<< 後記>>

  まだまだ緊急事態宣言中の東京です。全国のあちらこちらで緊急事態宣言や蔓延防止なんちゃらで規制がかかっているようですが、感染者数は減るどころか日に日に増えて行くのが怖いです。「国民の命を守る」と言う言葉を無表情で機械のように繰り返す総理。もうなんだか虚しくなります。そしてこの期に及んでオリンピック中止のニュースも入って来ず。本当にやる気なんですかね?どうするんだろ。

ということで、そろそろ梅雨のシーズンに入りますね。蒸し暑いのも嫌だなぁ....。体調管理だけはしっかりしないとですね。

それではまた来週!