王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2021年年10月9日分はこちら!!
君の顔では泣けない:君嶋彼方
■内容
圧倒的リアリティで「入れ替わり」を描く小説野性時代新人賞受賞作!
高校1年の坂平陸は、プールに一緒に落ちたことがきっかけで同級生の水村まなみと体が入れ替わってしまう。いつか元に戻ると信じ、入れ替わったことは二人だけの秘密にすると決めた陸だったが、“坂平陸”としてそつなく生きるまなみとは異なり、うまく“水村まなみ”になりきれず戸惑ううちに時が流れていく。もう元には戻れないのだろうか。男として生きることを諦め、新たな人生を歩み出すべきか――。迷いを抱えながら、陸は高校卒業と上京、結婚、出産と、水村まなみとして人生の転機を経験していくことになる。━━Amazonより
■著者について
1989年生まれ。東京都出身。「水平線は回転する」で2021年、第12回小説野性時代新人賞を受賞。同作を改題した『君の顔では泣けない』でデビュー。-Amazonより
━━デビューおめでとうございます。
君嶋さん:
これがいろんな書店や読者の本棚に並ぶと思うとすごい不思議な気持ちがしました。
(ここであらすじ紹介)
━━なぜ「入れ替わり」をテーマにしたのか?
君嶋さん:
今までずっとあるテーマだからこそ新しいことができないかなって思ってまして、入れ替わったことを深く掘り下げてる作品は実はそんなにないんじゃないか。であれば、そこをきちんと描いた作品があってもいいんじゃないかと思いまして。
君嶋さん:
自分が入れ替わったらどうなるだろうっていう風に書いていった。一番思ったのは家族と本当の自分として会えない、もちろん家族だけじゃなくて友人ですとか恋人もそうなんですけど。そこってめちゃくちゃ辛いんじゃないかなっていうのは思っていまして。ここを中心に書いていけたらと思ってました。
運命に導かれたふたりが、ひたむきに生きる姿を描いた物語です。
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<感想>
やはり今も昔も「入れ替わり」は、作家にとって書きたくなるテーマの一つなんでしょうね。「実際入れ替わったら?」なんて妄想をするのはちょっと楽しいけど、ずっと入れ替わったままというは、それはそれで辛いだろうなぁ。
また一人、頼もしい作家さんが誕生しましたね。辻村深月さんも推していますよ!!
それではまた来週!
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