王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2021年1月15日はこちら!!
特許やぶりの女王 弁理士・大鳳未来:南原詠
■内容
第20回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作は、現役弁理士が描く企業ミステリーです! 特許権をタテに企業から巨額の賠償金をせしめていた凄腕の女性弁理士・大鳳未来が、「特許侵害を警告された企業を守る」ことを専門とする特許法律事務所を立ち上げた。今回のクライアントは、映像技術の特許権侵害を警告され活動停止を迫られる人気VTuber・天ノ川トリィ。未来はさまざまな企業の思惑が絡んでいることに気付き、そして、いちかばちかの秘策に……!(Amazonより)
■著者について
南原 詠(なんばら えい、1980年12月 - )は日本のミステリー作家、元エンジニア。 企業内弁理士。 2021年10月、『バーチャリティ・フォール』(応募時タイトル)で宝島社主催第20回『このミステリーがすごい!』 大賞の大賞受賞。(Wikipediaより)
━━南原さんご自身も弁理士さんでいらっしゃる?
南原さん:
はい、弁理士です。弁護士さんってなんでもできるゼネラリストですが、弁理士は知的財産に関するエキスパート。
━━小説を書くきっかっけは?
南原さん:
試験勉強をしているときに、池井戸潤さんの「下町ロケット」が話題になっていた。そこで特許の話が出て来る。ひょっとしたら結構深めな法律論争をおもしろく、解りやすく書くことが出来たら、新しい物語になるのではないかと思った。せっかく(弁理士の)小説を書くなら肩書があった方がいいと思い、その年になんとか国家試験に受かり、受かった年から小説を書き始めた。
━━面白いと思いつつ勉強になりました。
南原さん:
新しいスポーツを観る感覚で読んで楽しんでいただければって思っています。
━━この本はご自身の経験を踏まえて書いている?
南原さん:
経験はかなり入れました。仕事の秘密は絶対書かないようにして、経験は物語のエッセンスとして盛り込んだ。
━━VTuberを作品に取り入れようと思った理由は?
南原さん:
特許の話それだけだとあまり面白い話にならない。何か絶対掛け合わせようと思っていた。VTuberって、私は日本が世界に打って出られるコンテンツだと思っています。これから盛り上がっていくだろうっていうことで、使わせていただいた。
特許制度はとっつきにくいと皆さん思っていらっしゃると思うんですけど、、結局は、ある意味ルールです。あるゲームのルールと私は言ってしまっていますけど、それで大いに遊んだ作品であります。新しいスポーツを観るような感覚で読んで楽しんでいただきたい。
新感覚のリーガルサスペンスです。
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<感想>
「このミステリーがすごい!」の大賞作は賞金1200万円で、文学賞では最高額だそうです。すごいですねぇ。それにしても小説を書くにあたって、肩書があった方がいいって思って国家試験に受かってしまう南原さんもすごい。小説を書くきっかけって本当みなさん様々なんだなぁと感じずにはいられませんでした。
それでは、また来週!
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