えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2022>無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―: 山本文緒10月27日放送 

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2022年10月27日放送分

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

 

無人島のふたり―120日以上生きなくちゃ日記―: 山本文緒

 

■内容

お別れの言葉は、言っても言っても言い足りない――。急逝した作家の闘病記。
これを書くことをお別れの挨拶とさせて下さい――。思いがけない大波にさらわれ、夫とふたりだけで無人島に流されてしまったかのように、ある日突然にがんと診断され、コロナ禍の自宅でふたりきりで過ごす闘病生活が始まった。58歳で余命宣告を受け、それでも書くことを手放さなかった作家が、最期まで綴っていた日記。(Amazonより)

 

 

 

■放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

・58歳で亡くなった山本さん。余命4か月を綴ったもの。

冷静な筆致のなかに、たまに感情が乱れる部分もある。

・読んでいるとまるで山本さんと一体化するような感覚になる。

・自分一人が死に向かうという納得が出来ない部分なども綴られる。

書くことを手放さなかった山本さんの最後の一冊。

■著者について

1962年神奈川県生れ。OL生活を経て作家デビュー。99年『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞、2001年『プラナリア』で直木賞を受賞。20年刊行の『自転しながら公転する』で21年に島清恋愛文学賞、中央公論文芸賞を受賞した。著書に『あなたには帰る家がある』『眠れるラプンツェル』『絶対泣かない』『群青の夜の羽毛布』『そして私は一人になった』『落花流水』『ファースト・プライオリティー』『再婚生活』『アカペラ』『なぎさ』『ばにらさま』『残されたつぶやき』など多数。2021年10月13日、膵臓がんのため58歳で逝去。(Amazonより)

■感想

この一冊は知っていたのですが、辛い読書になるだろう....と、踏み出せないでいる。50代で余命4か月。山本さんはこの4か月も書き続けていたんですよね。あと4か月って宣告された時、自分はどこまで自分でいられるのだろうか?なんてことをふと考えてしまいました。うーん、やっぱり同世代を生きた人のこうした話は辛いなぁ。私的にはいつか読む本ということで、リストに眠らせておくことにします。(あ、せっかく中瀬さんがおすすめしてるのに...すみません)

それではまた来週!

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。