『方舟を燃やす』角田光代著の紹介です。
ニッポン放送あなたとハッピー!2024年3月14日放送
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。
放送内容
以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。
・角田さんひさしぶり待望の長編小説。
・世代の違う男女二人が主人公。ふたつの人生を交互に追う人間ドラマ。
・67年前後の誰もが知っているという、こっくりさん、ノストラダムスの大予言、口裂け女、文通、無線通信ハムから、新人類、パンデミック、自粛、大地震など、1967年から2022年までの話なのでその間のトピックスが色々出て来る。
・SNSのない時代に、日本全国津々浦々の共通認識としてあったということがスゴイ。
・「こども食堂」でそれぞれの人生を経て、主人公ふたりの人生が交わる。
・色々な情報が飛び交っている中で、みんなが何かを信じたいと思いながら、でも信じてはいけないこともある。信じるってこととは一体何だろうということを問いかけるものすごい大きなテーマを孕んだ作品。
・最後はじんわり、こういうラストに行くのねと胸が痛くなる。でも、その中にそれでもかすかな光を見たいと思う。
・「方舟」に自分だけ乗ればいいのか、乗ったところでどうなるのか。燃やしてしまったらどうなるのか。このタイトルにも深い意味がある。
著者プロフィール
1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞、03年『空間庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。著者に『三月の招待状』『森に眠る魚』『くまちゃん』など多数。2010年7月には、毎日新聞の連載『ひそやかな花園』も単行本化された。(新潮社・著者プロフィールより)
感想
まさに待望の角田さんの長編です!世代的にもめちゃくちゃ楽しみな一冊ですが、とても大きなテーマを孕んでいるということも、放送から手に取るように感じられました。角田さんの作品は読むのに覚悟が少々要りますからね。心して読みたいと思います。
話は変わりますが、本日は森永卓郎さんの朗報が聞け、朝から気持ちが上がりました。辛い時期もあったでしょうけど、いつも不貞腐れず、前向きで明るい森卓さん。まだまだ治療は続くそうですが、危機はちょっと抜けた感じで良かった!桜見ましょう!それでは、また来週!
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