えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2024> 『アウシュヴィッツの小さな厩番』ヘンリー・オースター/デクスター・フォード著の紹介

 

『アウシュヴィッツの小さな厩番』ヘンリー・オースター/デクスター・フォード 著の紹介です。

 

ニッポン放送あなたとハッピー!2024年9月26日放送

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

アウシュヴィッツの小さな厩番

アウシュヴィッツの小さな厩番

放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

・アウシュビッツ時代を子供目線で書かれた本。

・ヘンリーさんのものすごい辛い話。日常生活がどのように破壊され奪われ、子供たちがどんな目にあったのか克明に書かれている。

人間が失うるほぼ全てのものを失った少年。

・生きるために与えられた仕事は「馬の命を守る仕事」だった。

 

 

 

・生きるために何でもやっていくのだけど、その描写が本当に辛い。

・後半は彼の再生の物語。

・これが現実に行われていたことだということを改めて打ちのめされる描写がたくさんある。

・本書は最初自費出版だったが、のちに世界中で翻訳されることになった。

・ドイツに帰郷してからのスピーチが心に響く。

・すべての人に読んでもらいたい一冊。

著者プロフィール

ヘンリー・オースター:

1928年、ドイツのケルンに生まれる。ウーチ・ゲットー、そしてアウシュヴィッツ、ビルナケウ、ブーヘンヴァルトの強制収容所を奇跡的に生きのびた。戦後、おじを頼ってアメリカに渡り、検眼士として働く。2011年、ケルンから強制移送された2011人のユダヤ人の最後の生き残りとして、かつて二度と戻らないと誓ったドイツを70年ぶりに訪れた。2019年、90歳で死去。(amazonより)

感想

これは読むのに覚悟がいる本ですね。ただでさえアウシュビッツの話は壮絶で読むのが辛い読み物が多いわけだけど、それを子供目線でとなるとさらに辛さは増すだろう。歴史の記録としてしっかり読みたいです。そろそろ涼しくなってきたことだし、読書もはかどる季節到来。嬉しいですねぇ。それでは、また来週!

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中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。