えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【王様のブランチ・BOOK】(2020年8月1日)百年と一日:柴崎友香/54字の百物語:氏田雄介

 

王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。

 2020年8月1日分はこちら!!

今週の特集は「スキマ時間に楽しめる短編集」です。

 

 

1冊目です。

意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の百物語:氏田雄介

 

 

  

 ■内容

あなたはこの物語の意味、わかりますか――?
◆世にも恐ろしい百物語の始まりです。心の準備が出来たら読んでください。後ろから覗いている人も準備はいいですか?
◆昔、持っていた人形の首や腕がいつの間にかもげていることが続いた。一体だけ無事だったので、今も大切にしている。
◆隣は空室なのに、壁のほうから声が聞こえるので、壁に耳を当ててみた。反対側の耳に、声が聞こえた。「こっちだよ」
◆「この刀は斬れるのかい? 」 「へい。相手は斬られたことに気づかないとか」「そのようだな」武士は刀を鞘に収めた。……など、子どもも大人も虜にする、百の怪談を収録。物語の解説&他の物語は、ぜひ本書でお楽しみください!━━Amazonより


■著者について

1989(平成元)年、愛知県生まれ。早稲田大学を卒業後、面白法人カヤックに入社。インターネット、SNSを主戦場にした広告やコンテンツの企画・制作を手がける。2018年、株式会社考え中を設立し、企画作家として独立。著書は、ごく当たり前のことを詩的な文体でつづった『あたりまえポエム 君の前で息を止めると呼吸ができなくなってしまうよ』(講談社)や、1話が54文字の超短編集『意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の物語』(PHP研究所)など。「ツッコミかるた」や「ブレストカード」など、ゲームの企画・イラストも手がけている。━━Amazonより

 

 54文字ぴったりで書く小説は、著者の氏田さんが考案しSNSに投稿。それが、文字だけなのに、SNS映えすると注目を集め書籍化。シリーズ累計発行部数は35万部を突破。

 

番組ではいくつかの物語を取り上げられていました。「ブランチ物語」も特別に氏田さんに作ってもらっていました。

 

意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の百物語

意味がわかるとゾクゾクする超短編小説 54字の百物語

  • 作者:氏田 雄介
  • 発売日: 2020/07/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 

 

 

 

2冊目です。

百年と一日:柴崎友香

 

  

 ■内容

大根のない町で大根を育て大根の物語を考える人、屋上にある部屋ばかり探して住む男、周囲の開発がつづいても残り続けるラーメン屋「未来軒」、大型フェリーの発着がなくなり打ち捨てられた後リゾートホテルが建った埠頭で宇宙へ行く新型航空機を見る人々……この星にあった、だれも知らない、だれかの物語。人間と時間の不思議がつまった33篇。作家生活20周年の新境地物語集。━Amazonより


■著者について

1973年大阪生まれ。2000年に第一作『きょうのできごと』を上梓(2004年に映画化)。2007年に『その街の今は』で藝術選奨文部科学大臣新人賞、織田作之助賞大賞、咲くやこの花賞、2010年に『寝ても覚めても』で野間文芸新人賞(2018年に映画化)、2014年『春の庭』で芥川賞を受賞。他の小説作品に『待ち遠しい』『千の扉』『公園へ行かないか? 火曜日に』『パノララ』『わたしがいなかった街で』『ビリジアン』『虹色と幸運』、エッセイに『よう知らんけど日記』『よそ見津々』など著書多数。━━Amazonより

 

作家生活20周年目を迎えた柴崎さんへのインタビュー。

 

柴崎さん:

毎年一冊ずつくらい本を出すことが出来、それは読んでくれる方がいてくださるので、それが20年積み重ねて来られたのは、本当にすごく嬉しい。

 

小説はいろんな時間の書き方ができる。ほんの一瞬のことをすごく詳細に描写することもできるし、長い時間を一行・ひとことで表すこともできる。それを活かした小説を書いてみたいと思った。

 

各タイトルに特徴が。タイトルを長くした理由は?

 

柴崎さん:

話自体が短いので、短いタイトルでまとめるよりは、一つ一つの話の中に流れる時間を体感してもらえるようなタイトルにしたいなーと思ったんですね。

 

きっと、読まれる方も、自分もこんなことがあったとか、身近な人にこんな話あるかもと、思っていもらえたらいいなと思っています。

 

いつもは通りすぎるあの場所にも、さっきすれちがったあの人にも、こんな物語があるかもしれない。人間の時間と不思議を描いた新感覚の一冊です。

 

百年と一日

百年と一日

  • 作者:柴崎友香
  • 発売日: 2020/07/15
  • メディア: Kindle版
 

 

 <感想>

 やぁ、、、柴崎の「百年と一日」。この本の目次を見てみたいと思いました。本当に、すごく長いタイトル。一体どんな感じに目次に掲載されているんだろう。

 

今週は短編ということで、気軽に読めそうな2冊でした。

それでは、また来週!!