ニッポン放送あなたとハッピー!2020年9月10日放送分
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。
番組はこちら!radikoでも聴けますよ!
毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?
早速見て行きましょう。
ちあきなおみ沈黙の理由:古賀慎一郎
■著者略歴
昭和42年、愛知県名古屋市生まれ。高校卒業後、東京キッドブラザーズを経て、俳優・京本政樹の付き人を1年間務める。平成3年、ちあきなおみ個人事務所「セガワ事務所」にマネージャーとして入社し、8年間を過ごす。現在は郷里へ戻り、サービス業に従事している。━「BOOK」データベースより
■内容
最愛の夫であり、プロデューサーでもあった郷鍈治の死を機に、ちあきなおみは芸能界から姿を消した。しかし、彼女の歌声を懐かしみ、永遠の歌姫の復活を願う声は絶えない。なぜ彼女は歌を封印してしまったのか。28年間にも及ぶ沈黙の理由と彼女の意外な素顔を、郷の死去を挟み8年間、側で支えた元マネージャーが初めて明かす。━━Amazonより
中瀬さん:
発売と同時に昔のファンが騒然となった一冊。
最愛のご主人を癌で失ったちあきさん。夫が病気になったことをさかいに、ちあきさんも表舞台から姿を消す。当時のちあきさんの様子は全く漏れ聞こえてこなかった。
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(元マネージャーであった筆者から、ご主人の最後のお別れのシーンのリアルなエピソードを紹介。)
中瀬さん:
それらはそこに居た人じゃなきゃ知り得ないものばかり。いかに二人が一心同体であったか、ご主人の郷さんがいかにちあきさんを守っていたか、そして、ちあきさんがいかに郷さんに全幅の信頼で愛していたか。
本書はちあきさんとご主人の究極のラブストーリーであると同時に、このマネージャーさんが、ちあきさんへラブレターを書いているよう。変な意味じゃなく、男女とかを超えて、ちあきさんのことが大好きで。ちあきさんのすばらしさを書いたラブレターを読んでいるような気持ちだった。
暴露本のような言われ方をされることが多いじゃないですか。元マネージャーが書くみたいな。そういういやらしさが一切感じなくて、本当に自分が見たままのことを書いておきたいと言う使命感で書いたっていうほうが、私も合っているなって。ありがちな「私は、私は」といったいやらしさ、あと過剰なサービスの書き方もなくて、本当に淡々と彼らの日々とか、ちあきさんのその後の人生について書かれている。胸を打たれるものがありましたね。
「ちあきさんは歌を歌わないんですか?」という答えはこの本を読んでください。
中瀬さん、最愛のパートーナーを亡くした時のことと重ね合わされたそう。あの時は自分の人生も半分天に召されたと思ったそう。きっとちあきさんも....って、個人的にはそう読んだとのこと。
(本日は、コラボウィークで元週刊文春の記者・中村竜太郎さんもいらしていて、ちあきさんの取材関係のお話も聞けました)
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ちあきなおみさんといえば、子供心にもすごい歌唱力のある大人の女性といったイメージでした。いつの間にか見なくなってしまったなぁと思っていましたが、そういうことだったのですね。あんな風に歌える人って今は居ないですよね。
あなたとハッピーはコラボウィークで、ブックソムリエのコーナー、今回は中村さんも加わり賑やかでしたよ。
次回のブックソムリエは9月17日。
中瀬さんはTOKYOMXTVの5時に夢中!でもエンタメ番付のコーナーをお持ちで、そちらで紹介された本や映画も、姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。
ではまた!