えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2023>完黙の女:前川裕(2023年6月1日) 

 

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2023>完黙の女:前川裕著を紹介。

ニッポン放送あなたとハッピー!2023年6月1日放送分

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!

毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

完黙の女:前川裕

完黙の女

完黙の女

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作品内容

 

 

放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

 

実話ミステリーの新境地。筆者は大学の名誉教授。著書多数。

・「完黙の女」は今まで読んだ著者の作品中で一番良い(中瀬さん)

・1984年に実際にあった事件。今でも未解決。もうひとつ、1991年の少女誘拐事件。このふたつの事件がモチーフになっているが、実際の事件と一致している箇所が多数ある。

・事件の容疑者の女がここまで完黙するのは一体なぜなのか?彼女は何者なのか?

・どこまでが事実でどこまで小説なのか、読んでいて迷宮に入っていく感じ。

・解明されていく中で、結構劇的な展開もある。ラストも何とも言えない余韻がわーっと襲ってくる。

気持ちがざわつきながら最後まで持っていかれる。没入感がすごい。

・この未解決事件があったことも知っておくべきだと思う。

前川裕プロフィール

1951年東京都生まれ。一橋大学法学部卒。東京大学大学院人文科学研究科修了。専門は比較文学、アメリカ文学。法政大学国際文化学部教授を長年務め、2023年5月現在は名誉教授。2012年『クリーピー』で第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家として本格デビュー。「クリーピー」シリーズのほか、『ハーシュ』『魔物を抱く女―生活安全課刑事・法然隆三―』『号泣』『白昼の絞殺魔 刑事課・桔梗里見の猟奇ファイル』『ビザール学園』『ギニー・ファウル』など著書多数。(新潮社・著者プロフィールより)

感想

本書は5時に夢中!のエンタメ番付5月場所でも紹介され、とても気になっていた1冊。実話と小説の境目が分からなくなるほど....って感じらしいのですが、読み終わったら本当にあった事件のことをさらに知りたくなりそうな話でもありますね。一体この小説の中でなにが起きているのか、早速読んでみようと思いました。それでは、また来週。

完黙の女

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中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。