えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

<中瀬ゆかりのブックソムリエ2025>『嗤う被告人』前川裕 著の紹介

 

『嗤う被告人』前川裕著の紹介です。

ニッポン放送あなたとハッピー!2025年2月13日放送

新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナー紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。 番組はこちら!radikoでも聴けますよ!毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?早速見て行きましょう。 

嗤う被告人

嗤う被告人

放送内容

以下、番組内の話の要点になる部分を簡潔に載せています。

・小説なんだけどフィクションを超える実話系ミステリー。

銚子のドンファンという人物が出てくるのだけど、もろに紀州のドンファン。前川さんもそれを隠していない。

・起こっている事件は紀州のドンファンを全く同じ。

結婚したばかりの若妻がドンファンを殺した容疑に。

・前半、中盤。、後半とストーリーがうねり、思いもしない方向へ行く。

 

 

 

・実際の事件は一審で無罪判決。前川氏はここに着目し、この判決に疑問に思う。

・本作は判決が出るずっと前に書き上げていた

・あの事件の状況の整理にもなる。時系列を追ってぼんやりしてた部分が整理される。

・ミステリなのに最後は感動する。

実話系ミステリーのある種の到達点ともいえる。

事実の怖さをフィクションで超えていく。

嗤う被告人

嗤う被告人

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著者プロフィール

1951年東京都生まれ。一橋大学法学部卒。東京大学大学院人文科学研究科修了。専門は比較文学、アメリカ文学。法政大学国際文化学部教授を長年務め、2025年1月現在は名誉教授。2012年『クリーピー』で第15回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞し、作家として本格デビュー。「クリーピー」シリーズのほか、『ハーシュ』『魔物を抱く女─生活安全課刑事・法然隆三─』『号泣』『感情麻痺学院』『ギニー・ファウル』『完黙の女』『逸脱刑事』など著書多数。(新潮社・著者プロフィールより)

感想

本作は5時に夢中!のエンタメ番付でも中瀬さん、推していましたね。紀州のドンファン事件は謎が多くもやもやしていますが、これを読めば頭の中が整理できそうですね。それでは、また来週!

 

★過去のラジオ棚はこちらです。

中瀬さんはこちらの番組でもエンタメ番付のコーナーをお持ちです。姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。