王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2020年10月3日分はこちら!!
今週の特集は彩坂美月さんの「向日葵を手折る」です。
同姓同名:下村敦史
■内容
登場人物全員、同姓同名。ベストセラー『闇に香る嘘』の著者が挑む、
前代未聞、大胆不敵ミステリ。
大山正紀が殺された。犯人はーー大山正紀。
大山正紀はプロサッカー選手を目指す高校生。いつかスタジアムに自分の名が轟くのを夢見て練習に励んでいた。そんな中、日本中が悲しみと怒りに駆られた女児惨殺事件の犯人が捕まった。週刊誌が暴露した実名は「大山正紀」ーー。報道後、不幸にも殺人犯と同姓同名となってしまった
"名もなき"大山正紀たちの人生が狂い始める。これは、一度でも自分の名前を検索したことのある、名もなき私たちの物語です。━━Amazonより
■著者について
1981年京都府生まれ。2014年『闇に香る嘘』で江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。数々のミステリランキングで高評価を受ける。15年「死は朝、羽ばたく」が日本推理作家協会賞(短編部門)の、16年『生還者』が日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)の候補になる。重厚な社会派ミステリからノンストップエンタメまで幅広い分野で著作多数。━「BOOK著者紹介情報」より
京都に在住の下村さんにリモートインタビューです。
アイディアのきっかけは?
下村さん:
内容を度外視して、面白そうなキャッチコピーをとにかく考えた。その中のひとつに、登場人物全員を同姓同名っていうキャッチコピーがありまして、それが元になりました。
下村さん:
名前をめぐる物語でもあるし、今のSNSの問題を扱った社会派でもある。四転五転するミステリー。全て注目してもらえたらと思います。
今年はSNSで誹謗中傷が社会問題になりましたよね。なにかポジティブな内容で共感を集めている分にはいいんですけど、だんだん誰かを批判したりとか、批判することによって共感を集めようとしている人が増えているような気がしています。そういうのを見ていると、これはどんどんエスカレートしていくだろうし......、今だからこそ扱うべき社会問題かなと思いました。
読者の予想を何度も何度も裏切りなががら現代社会の闇を描いたミステリー小説です。
<感想>
ある日突然、SNSで自分の名前がトレンドに登場していたら?うぉーーこれは、恐ろしいですよね。しかも本書はそれが殺人犯と同じ名前だったとか!でも、犯人と同姓同名ってこと、起こり得ることですものね。自分は何もしてないのに、犯人と同じ名前だっただけで人生が狂ってしまう。あぁ、なんて恐ろしい話なのでしょう。
ところで、下村さんのお顔を初めて拝見しました。ちょっと大福(失礼。。)のような丸くて温和そうな方。ニコニコされながらも、コワイ小説お書きなるというギャップもまたミステリーでした(笑)
それではまた来週!
過去のテレビ棚一覧は、こちらからどうぞ!