ニッポン放送あなたとハッピー!2021年3月18日放送分
新潮社の中瀬ゆかりさんが番組内のコーナーで紹介した本と、お話をざっくりまとめて載せていきます。
番組はこちら!radikoでも聴けますよ!
毎回、話題の本が登場!さぁ、今週はどんな本と出合えるでしょうか?
早速見て行きましょう。
純情 :梶原一騎正伝:小島一志
■著者略歴
栃木県出身。県立栃木高等学校、立教大学社会学部(中退)、早稲田大学商学部(産業社会学専攻)卒業。無外派磐城流居合術・剣舞目録。柔道・極真空手弐段。武徳会柔道(椎名道場)初段。芦原裏殺SABAKI・一撃会主宰。(株)MUGEN代表。作家。著書『大山倍達正伝』『大山倍達の遺言』『芦原英幸正伝』他30余冊。━新潮社著者プロフィールより
■内容
超人気マンガ原作者はなぜ転落したのか。〈漢(おとこ)〉の真の人生が明らかに!?
昭和58年、梶原一騎は傷害や暴行の容疑で逮捕された。が、その背後には驚きの真実が隠されていた!当時の取調べ担当刑事の告白など、徹底した取材で新事実が続々。警察と報道によって作られた横暴・乱暴のイメージを根底から覆す、圧巻のノンフィクション作品。謎に包まれていた「アントニオ猪木監禁事件」の詳細も。━━Amazonより
中瀬さん:
あの梶原一騎、みなさん何冊か読んでますよね。その梶原一騎さんの真の姿に迫った衝撃のノンフィクションなんですね。私、実は梶原一騎さんが大好きで作品はほとんど読んでいますし、特に「巨人の星」と「あしたのジョー」はもうバイブルのように何回読んだか分からない。
見た目めちゃくちゃごっつい感じで、白い上下のスーツにマフラーして、サングラスして、マンガ原作者に見えない。そのスジの方にしか見えないみたいな人なんですけど、3兄弟でいらしてね、有名な弟さんもいらした。その長男である梶原さん。マンガだけでなく映画製作、イベントプロデューサーでもあったという国民的なスターだったわけですよ。
私くらいの年齢、それ以上の方はご記憶にあると思うんですけれども、 昭和58年に「梶原一騎逮捕」という一報が流れるんですよ。これは暴行容疑で、色々あるんですけど、ひとつは雑誌編集者への暴行容疑、クラブホステスへの暴行容疑、フリーライターへの恐喝、アントニオ猪木さんの監禁強迫みたいなことがあって、ワイドショーがしきりにやって、梶原さんは一気に底なしの谷に蹴り落された状態になるんですね。それですごく悪く言われるんですけどね。色々な証言する人が出てきたりして。でもじゃぁ、本当はどういう人だったのか?ということをいろんな人の証言から迫ったもので.........。
(ここで様々な証言や梶原さんの他の顔を紹介、母親や奥様の話など)
中瀬さん:
梶原一騎ファンでもびっくりすることの連続でした。もちろん証言を拒否する人もいっぱいいますし、証言はひとつの主観ではあるんですけど、そういうのをすごく丁寧に小島さんは集めて、新しい梶原一騎像を再構築して浮かび上がらして、一体何だったのかに迫った非常に面白い人物伝でございました。ほぼ初めて知ることでしたね。
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<感想>
聞いているうちになんとなくその姿を思い出した梶原一騎さん。 結局、画像検索しちゃいましたが、なるほど「恐い」雰囲気です。容疑になった事件もなんだかねぇ。しかしそんな梶原氏。本書にはそんなイメージとはかなり違う部分が登場。母親や奥様との関係から見える様子とこれらの写真が結びつかないほど。タイトルの「純情」、おそらく読んでみると納得できるものがたくさんあるのではないかなと感じました。
それではまた来週!
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中瀬さんはTOKYOMXTVの5時に夢中!でもエンタメ番付のコーナーをお持ちで、そちらで紹介された本や映画も、姉妹サイトうずまきぐ~るぐるで紹介してますので、合わせてお楽しみください。
ではまた!