王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2021年年5月22日分はこちら!!
今週の特集は中村文則さんの「カード師」です。
カード師:中村文則
■内容
占いを信じていない占い師であり、違法カジノのディーラーでもある僕に舞い込んだ、ある組織からの指令。それは冷酷な資産家の顧問占い師となることだった──。国内外から新作を待望される著者が描き切った、理不尽を超えるための強き光。新たな代表作、誕生!━━Amazonより
■著者について
1977(昭和52)年、愛知県生れ。福島大学卒業。2002(平成14)年、「銃」で新潮新人賞を受賞してデビュー。2004年、「遮光」で野間文芸新人賞、2005年、「土の中の子供」で芥川賞、2010年、『掏摸(スリ)』で大江健三郎賞を受賞。同作の英語版『The Thief』はウォール・ストリート・ジャーナル紙で「Best Fiction of 2012」の10作品に選ばれた。2014年、日本人で初めて米文学賞「David L. Goodis 賞」を受賞。他の著作に『悪意の手記』『最後の命』『何もかも憂鬱な夜に』『世界の果て』『悪と仮面のルール』『王国』『迷宮』『惑いの森』『去年の冬、きみと別れ』『A』『教団X』がある。━新潮社著者プロフィールより
中村さん:
カードってめくるまで何が出て来るか分からないじゃないですか。それがなんか人生に似ているって思ったんです。生きることも生きてみないと分からないし、誰かと知り合っても、詳しく知らないといい人か分からないし、生きるものそのものかなっていう風に思って、それで「カード師」になった。
(ここであらすじ紹介)
中村さん:
もともと運命に関心があった。運命ってあるのかなとか、そもそもなんぞや?みたいなものがあって、占いっていうのは、運命を変えられるかもしれない。
━━━━中村さんは運命や占いを信じていますか?
中村さん:
僕自身は占いは信じていないつもりでいるんですけれども、でも言われると気になる。高校の時にそういうよく「見える人」が僕の将来を予言したことがあって、職業を当てられているんですよ。画家か詩人か作家になるって言われて。当時僕は音楽をやっていたので、「ミュージシャンじゃねぇーんだ」ってがっかりしたんですけど、そのことがずっと頭にあって一回取り組んでみようと、占いの歴史とかから色々調べて、そこからだんだん広がって行った感じですね。
中村さん:
先のことが分かればこの悲劇を避けることができたのにという思いから、占いと言うものを求めたんですね。先のことを知りたいと言う不可能で切実な願いっていうのを作品に込めて、「明日はとてもいいことがあるかもしれない」分からないからの希望っていうのがあるんで、両方を主人公として描きたかった。
先が分からない今だからこそよみたい小説です。
<感想>
久しぶりに中村さんを拝見しましたが、目の下のくまがとても気になりました。かなりお疲れなのかな、作品が立て込んでいるのかなと、本日はちょっと中村さんの体調の方に目が行ってしまいました。売れっ子作家さんだからねえ、ちゃんと休めているのかな。
占いかぁ...占いによって運命が変わることってあるのかな。でも、中村さんが作家になるって当てた人凄いよねぇ。わたしは「○○になります」的なことは言われたことないな。ただ2つ同時進行で仕事をするのに向いている人って言われたけど、どう考えてもそれは難しい(笑)
それではまた来週!
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