えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【新聞】都会の異界 東京23区の島に暮らす:高橋 弘樹(朝日新聞:2021年8月14日掲載)

 

 

毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。

 

都会の異界 東京23区の島に暮らす:高橋弘樹

 

 

今週は読書の欄からピックアップしました。

 

東京都には意外に島が多い。パッと思い浮かぶのはやはり伊豆諸島。伊豆ってつくから忘れがちなのですが、近くて遠い伊豆諸島。行ったことはないけど、きっと島を走る車のナンバープレートを見て感動するという構図が予想される(笑)

 

ということで、本書はそんな伊豆諸島のお話かと思いきや、もっと近い東京の島なんですね。島と言えばフェリーとかで海を渡るイメージがあるけど、そうか、城南島や京浜島のように車で行けてしまうところも含まるのか。月島や佃島なんてもう都会の一角にある場所としか思ってなかったけど、地図で見ると海にか囲まれている。地名を侮ってはいけなかった!

 

そんな東京の島の歴史やをどんな所なのか知るきっかけになりそうな1冊。今回、書評を書かれた慶応大学経済学部の教授である坂井豊貴さんは言う。

 

「都会の異界」は都会にありながら、都会とズレた時空が流れている。そのズレは本物の異界への入り口のようなものだ。

■内容

ソロモン諸島、硫黄島、竹島……長年島を取材し続けたTVプロデューサーが「東京23区にある島」に着目。自ら都心の島に住みながら自転車で行ける天然島と人工島を10年にわたり検証。「都心の島に究極の理想郷は存在するのか! 」を追求した先に見えてきたものは?思わず脱力の桃源郷ハンティングエッセイ。━━Amazonより

 

 

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<< 後記>>

お盆休みもなにもかも奪っていくコロナ。収束するどころか、まだまだ先が見えない。先日見た報道番組では、この波は10月ごろ少し収まり、また12月に次の波が来ると言う。もうため息しか出てこない。

SNSでは結構好き放題外出している人を見かける。自粛をずっとしている身としては、政府も政府だけど、もう少し自粛しようよ!って気持ちになる。家に居てテレビを見れば自ずと医療の切迫感や、コロナ患者の苦しい姿を目の当たりにする。これを見たら怖くて外出する気がなくなると思うんだけど、アクティブに動く人はテレビなんかあんま見ないよなぁ。いずれにせよ、今は誰のためとかじゃなく、自分の身は自分で守るしかない段階に来ている。明日の命の保証は誰にとっても危うい状況であること自覚しなきゃね。