えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【新聞】 文豪と感染症:朝日出版社 (朝日新聞:2021年9月18日掲載)

 

 

毎週土曜日に掲載されている朝日新聞書評欄から、気になったものをピックアップして掲載しています。毎週、幅広いジャンルが紹介されていますが、あくまでも私自身が「気になる」という視点で選んでいます。読書リスト的なページです。

 

文豪と感染症100年前のスペイン風邪はどう書かれたのか:朝日出版社

 

今週は文庫この新刊!の欄からピックアップしました。

 

100年前、わたしたちと馴染みの深い文豪たちも、スペイン風邪という感染症に日々悩まされていた。

自粛を強く命じない政府の対応に怒る与謝野晶子

書評からの引用だが、今のわたしたちと全く同じようなことが当時の人々にも起きていたんですね。これだけいろんなことが進化してきたけれど、未知の病にはいつでも手探り状態で立ち向かうしかないんだなぁと感じます。

 

現代作家の作品にもそろそろコロナが登場しはじめたし、この本のように昔はどうしていたのか?と言った内容の本も出てきている。ちなみにわたしは菊池寛の「マスク スペイン風邪をめぐる小説集」を読みました。菊池氏は疾患もたくさんあり、かなりスペイン風邪に怯えていた文豪のひとりです。

 

いろんな意味で今だから余計に彼らに共感できることが多いはず。当時、人々が困難をどう乗り越えていったのか?興味深いところです。

 

 ■内容

100年前に日本を襲ったスペイン風邪は感染者数2千万人以上、死者は45万人とも言われる。芥川・与謝野晶子・荷風・志賀直哉・谷崎…新型コロナの出口が見えない今、あらためて文豪たちが描いた現実から学ぶものがあるのではないか。文庫オリジナル・文学アンソロジー。【解説】岩田健太郎━━Amazonより

 

***********

<< 後記>>

あっという間にニュースも自民党総裁選一色となってしまいましたね。コロナのニュースが随分と減ったなぁという印象があります。感染者数が減少傾向にあることは喜ばしいことですが、この冬にまた次の波が来るとか、まだまだ先は長そうですね。また、ワクチン3回目の話とかも。わたしたちは今、山で言えば何合目ぐらいに居るのだろうか。ゴールが見えない山登りほどつらいものはない。

それでは、また来週!!