えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【王様のブランチ・BOOK】上白石萌音さんインタビュー<いろいろ>(2021年10月2日 )

 

王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。

 2021年年10月2日分はこちら!!

いろいろ:上白石萌音

 

 

 ■内容

たおやかでまっすぐな言葉が紡ぐ、ありのままの本音。
等身大の上白石萌音があふれた文筆処女作となるエッセイ集、完成!

何気ない日常の断片や去来する思い、情景などを綴った50篇におよぶエッセイ、
大切な家族との再会や、ゆかりの地を巡った故郷・鹿児島ルポ、初の創作となる掌編小説、思い出の写真とともに振り返るバイオグラフィ、本人撮影によるフィルムカメラスナップ……。

これまでブログやSNS、メディア取材などでは語られなかった気持ちや、家族・友人への思いなど、過去を振り返りながら足もとを見つめ直し、そして未来へ思いを馳せるように、ありのままに瑞々しくも至妙に綴られた文章はすべて書き下ろし。何気なくてあたたかな数々の“記憶"をあざやかな“叙述"として編み上げました。豊富に収載する写真は全点初公開。文章と写真によって、俳優、歌手、ナレーターなど幅広い活躍でいま最注目の上白石萌音さんの多彩な魅力をあらゆる角度から描き出し、知られざる素顔と胸の内を知ることができる、ファンならずとも必携の一冊です!━━Amazonより

 

■著者について

俳優 1998年、鹿児島県生まれ。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞受賞。俳優のほか歌手、ナレーター、声優など幅広く活躍。ドラマ「ホクサイと飯さえあれば」「恋はつづくよどこまでも」「オー! マイ・ボス! 恋は別冊で」、映画「舞妓はレディ」「君の名は。」、舞台「ナイツ・テイル―騎士物語―」「組曲虐殺」など出演多数。21年度後期連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」ではヒロイン・安子を務める。-Amazonより

 

━━初エッセイ「いろいろ」発売おめでとうございます。

 

萌音さん:

ありがとうございます。すごく恥ずかしいです。本大好きで、作家さんをすごく尊敬しているので、いいんだろうかっていう。まさかブランチのブックコーナーに出られるとは思わなかった。しーさんのおかげだと思っています。

 

━━番組メンバーみんな上白石さんのファンなんですよ。

 

萌音さん:

やぁーーいい番組(泣)

 

 

萌音さん:

紙質とかも紙屋さんが来てくれて、白紙って言ってもいっぱい種類があるんですよ。厚さとか、ちょっと色味が違ったりとか、そういうのを一枚一枚触って悩みながら選んだ。「仮フランス装」っていうんですけど、このタイプにしたいって選ばせてもらったり。スピンっていって、栞の紐の色とかも選ばせてもらったり。本当に愛着しかない。子どもみたいな(笑)

 

(ここで内容を紹介)

 

━━「一人旅顔をした二人旅は、これからも続く」って言葉が凄く素敵で!

 

萌音さん:

その言葉、編集者さんにも褒められました。褒め上手なんです(笑)

 

なんか気を抜いたら本当に暗いエッセイばかりになっちゃって。「私はもうどこへ行ったら良いかわからない」とか、なんかどよーんとしたものばかりになって。50編なんですけど、その倍くらい書いているんですよ。半分は暗すぎてボツ。自分でボツにして。やっぱりそういう気もちがすごく根底にあって、そこからいかにして気持ちをすくい上げて前を向くかなんだなって、自分に教えてもらいました。エッセイは明るく終わらせるって気持ちで書いていたので、ポジティブ力は養われた気がします。

 

 

 

━━そして今回は短編小説に初挑戦。タイトルは「ほどける」

 

萌音さん:

お芝居で涙を流すことがたくさんあって、うまいこと泣ける日もあれば、全然一滴も出ない日もあって。で、「涙」っていうのをテーマに書いてみようかなって思ったのが最初。これを半年近く考えて、でもビビッてなかなか書けなくて、「締め切り3日後です」って言われて書き始めました。

 

作家さんの苦労を素人ながら体験させていただいて、大変な思いをして生まれた作品を生半可な気持ちで演じてはいけないなって改めて覚悟が。あと、台詞一言一言をもっと大事にしようって思いました。言葉に対するリスペクトがすごく深まりました。

 

萌音さん:

生まれ故郷の海に行けたのがすごくうれしかったです。エモかったです。エモいって言葉はこのために生まれたのかってぐらいしっくりきましたね。びっくりしたのが、その海で撮影しているときに、砂浜の奥の方で、マネージャーさんが「朝ドラ出演決定のお知らせが受けたんです」って。パワースポットだって!特別な海になっちゃいました。

 

━━エッセイのおとも「スピン」が発売。萌音さんが作詞を手がけました。

 

萌音さん:

タイトル「スピン」を先に決めたんですけど、回転するという意味があるのと、しおり代わりの紐をスピンというダブルミーニングにしてみた。クルクル回転するようにいろんな人に出会ってそれがいろんなご縁に繋がって来た感謝をこめて。

 

 

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 <感想>

天真爛漫な笑顔の似合う女優さんというイメージでしたが、いやぁ、、ものすごく多才な方だったんですね。エッセイ、小説、作詞、歌でしょ。その上に女優と言うね。そして受け答えが完璧ですもの。優等生だなぁと感じました。やはや、近頃は女優業一本でってスタイルではなく、いろんなことにチャレンジしてそこから芽を出すってパターンも多いですね。恐るべし。

余談ですが、ブランチスタッフが萌音さんのことが本当に好きなんだろうと。いつも以上にこのコーナーが長かった(笑)

それではまた来週!

 

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