えとせとら本棚

新しい本との出会いにわくわく。一冊の本から次の一冊へ。

【王様のブランチ・BOOK】ブランチブック大賞2023(2023年12月23日)

 

ブランチブック大賞2023の内容をまとめて紹介しています。

毎週たくさんの面白い本や話題の本が紹介されている王様のブランチのBOOKコーナー。1年間で約55の作品が紹介されているそう。そのコーナーの1年の総まとめとも言える「ブランチブック大賞」。これまでの大賞作はその後、本屋大賞を獲得する作品も多いとのことです。

それでは、今年のブック大賞は.........

黄色い家:川上未映子

黄色い家

黄色い家

Amazon

内容

十七歳の夏、親もとを出て「黄色い家」に集った少女たちは、生きていくためにカード犯罪の出し子というシノギに手を染める。危ういバランスで成り立っていた共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解し……。人はなぜ罪を犯すのか。世界が注目する作家が初めて挑む、圧巻のクライム・サスペンス。--Amazonより

 

  

 

インタビュー

―――この度は、ブランチBOOK大賞2023受賞おめでとうございます。

 

川上さん:

ありがとうございます。めちゃくちゃ嬉しいです。しかも黄色い花!

 

―――これまで数々の素晴らしい賞を受賞されているなかで、今回ブランチブック大賞ということですが...。

 

川上さん:

一番嬉しいです。

 

―――私の母も「黄色い家」を読んで、ここ十年読んだ小説で一番心に刺さったって言っていました。本当に良い小説だったって。

 

 

 

 

川上さん:

いろんな逆境があって、生まれてくるところも選べないし、親も選べないし、親も子供を選べないし、いろんな選べないものの中で「やるっきゃないじゃん」、着ている人のエネルギーが伝わったらいいとずっと思って書いていました。

 

―――本当に登場人物が犯罪小説でだけど、誰一人として悪者がいないからこそ、ダメだと分かっていても応援してしまう自分が。

 

川上さん:

青春小説っぽいという感想もいただいて、それはすごく嬉しいです。

私は人が本当に絶望の中とか、追い詰められているときに「大丈夫だよ」って言ってあげたり、自分に言ったりとかする気持ちは、人間の美しいもの。

 

―――花ちゃんが悲しかったら、私も悲しい。花ちゃんが苦しかったら私も苦しい。目撃しているというよりかは、体感しているような気になる。

 

川上さん:

ホントに「黄色い家」は幸せです。

 

*孤独な少女が行き着いた先には?今年のブランチブック大賞受賞作です。

 

黄色い家

黄色い家

Amazon

 

 

3月に放送された時のインタビューはこちら

matome.readingkbird.com

2023年ブランチ年間ランキング

1位 街とその不確かな壁

2位 汝、星のごとく

3位 変な家 

4位 くもをさがす

5位 あなたが誰かを殺した

6位 変な絵

7位 続 窓ぎわのトットちゃん

8位 君のクイズ

9位 ハンチバック (文春e-book)

10位 山崎怜奈の言葉のおすそわけ

後記

相変わらず川上さん、お洒落でお綺麗でした!受賞作はまだ読んでないので、来年早々にでも読みたいと思いました。

今年のBOOKコーナーはここまでです。来年も毎週たくさんの良書に出会えることを期待しながらこのコーナーを楽しみたいと思います。それではまた来年!