王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2022年2月5日はこちら!!
かくして彼女は宴で語る 明治耽美派推理帖:宮内悠介
■内容
木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木ら若き芸術家たちが謎に挑む傑作青春ミステリ
明治末期に実在した若き芸術家たちのサロン、その名も「パンの会」。隅田川沿いの料理店「第一やまと」に集った木下杢太郎、北原白秋、石井柏亭、石川啄木等が推理合戦を繰り広げる。そこに謎めいた女中・あやのも加わって――。鬼才・宮内悠介の新境地!(Amazonより)
■著者について
1979(昭和54)年東京生れ。1992(平成4)年までニューヨークに在住、早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。2012年の単行本デビュー作『盤上の夜』は直木賞候補となり、日本SF大賞を受賞。2013年、『ヨハネスブルグの天使たち』も直木賞候補となり、日本SF大賞特別賞を受賞。同年に「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。2016年、『アメリカ最後の実験』が山本周五郎賞候補になる。2017年、『彼女がエスパーだったころ』で吉川英治文学新人賞、前年芥川賞候補となった『カブールの園』で三島由紀夫賞を受賞。2018年、『あとは野となれ大和撫子』で第49回星雲賞(日本長編部門)受賞。2020年『遠い他国でひょんと死ぬるや』で芸術選奨新人賞受賞。そのほか『偶然の聖地』『黄色い夜』『超動く家にて』など著書多数。(Amazonより)
■インタビュー
━━今作を書くきっかけは?
宮内さん:
私の推しをしってもらいたい。北原白秋や石川啄木など、錚々たるメンバーが参加してるんですけど、彼らが世に出るか出ないかの頃の青春譚。
━━「パンの会」に興味を持った理由は?
宮内さん:
妻が詩の研究をしている。その妻が「パンの会」が大好きなんです。好きは人から人に伝わるものなんですよね。なんとなくそのパンの会が好きになり、そしたら妻からもらった好きを今度は私が読者の皆様にお届けできればと。
宮内さん:
事件部分はフィクションなんですけれども、北原白秋だったらこんなことを突然言い出すのではとか、史実はこうだったという制約の中でいかにして物語を成立させるかを考えるのが面白い。
―――あやのの「一言よろしゅうございますか」、あの一言が聞きたいために、みんながあやのを頼っていく。みんな待っているのが滑稽。
史実とフィクションがみごとに融合した傑作ミステリー小説です。
■感想
面白そうですね。事件が起きる場所なども実際に東京にある場所やあった場所だそうです。推理小説が若干苦手ですが、これなら当時の雰囲気を味わいながら楽しめそうな気がしました。宮内悠介さんはお名前はよく拝見していましたが、作品はまだ一冊も読んでいませんでした。この本からデビューしたいと思います(笑)
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