王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2022年2月19日はこちら!!
はじめての:島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都
* 内容紹介
「はじめて」は、いつも痛くて、少し優しい。日本エンターテインメントの最前線&最高峰!日本を代表する4人の直木賞作家と、“小説を音楽にするユニット”YOASOBIが奇跡のコラボレーション!
小説のテーマは、「はじめて〇〇したときに読む物語」。これらの小説を原作としたYOASOBIの楽曲が、2022年中に順次配信リリースされます。「『私だけの所有者』ーーはじめて人を好きになったときに読む物語」(島本理生)
「『ユーレイ』ーーはじめて家出したときに読む物語」(辻村深月)
「『色違いのトランプ』ーーはじめて容疑者になったときに読む物語」(宮部みゆき)
「『ヒカリノタネ』ーーはじめて告白したときに読む物語」(森絵都)
※文字をやや大きくし、漢字にはルビを多めにふっています。それぞれの作家のファンはもちろん、全ての世代の方々に楽しんで頂ける、「はじめての」読書にもお勧めしたい小説集になりました。(Amazonより)
*インタビュー風景
━━この本のオファーを受けたときの心境は?
辻村さん:
ジャンルとしてどういうものを書くのかは自由だったので、みんな何を書くのだろう?というドキドキがありました。
森さん:
ふだん小説に興味のない若い子たちがYOASOBIさんのおかげでちょっと小説読んでみようかなってふと手に取ってもらったときに良いなって絶対に思っていただきたかった。1にも2にも面白さ。面白ければなんでもいいくらいの感じで書きました(笑)
森さん:
片思いの女の子の話がいいなと思ったんですね。長い長い片思いの話を書いてみたい。実は今まで恋愛ものって書いたことがなくて。さらに時空を超えさせるという新しいもう一つの挑戦をしてて、自分にとって新しいタイプの小説になればいいなと思いました。
一作一作に長さの限りがあるので、あんまりタイムトラベルに枚数が取れない。タイムマシーンなんて乗っている場合じゃない(笑)サッサと行って、サッサと帰って来ないと。
―――「家出」をテーマにした理由は?
辻村さん:
自分はネガティブ担当じゃないかと思って。はじめに「殺人」が思いついて、「はじめての殺人」「はじめての誘拐」「はじめての裏切り」などの中で、みんな実行に移せたかどうかは別として一回くらいは衝動に駆られたことがある「家出」っていうのを主人公にさせてみようというところから私は「家出」にしました。
―――重なる偶然と奇跡が心ごと抱きしめられているような感覚にもなって...。
辻村さん:
ありがとうございます。どの順番で秘密をちょっとずつ明かしていくか。海辺で出会った不思議な子とあることをするんですが、それが叶うかどうか、うまく書けるのかな、思い付きはしたけど、その場面をきちんとはじけるように書けなければきっと失敗だなと思ったので、あまり時間をかけず勢いで書くしかないと思い切って書いた。
森さん:
大きな解決がなくても、こういうふとした出会いがあれば救われるんだなって。中学生の頃の自分に読ませてあげたいと思った。
辻村さん:
やー、嬉しい!!
*感想
音楽と小説のコラボ。最近はいろいろなものとの組み合わせでまたひとつ新しい世界が広がっていく。....と言いうものが増えてきている気がします。今回は小説とYOASOBIの楽曲が合わさるという。読んだら聴きたくなる、聴いたら読みたくなる。入り口は人それぞれかもしれませんが、面白い試みだと思いました。
それでは、また来週!
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