王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2022年4月9日はこちら!!
同志少女よ、敵を撃て:逢坂冬馬
■内容
独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。「戦いたいか、死にたいか」――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?――(Amazonより)
■著者について
1985年生まれ。明治学院大学国際学部国際学科卒。本書で、第11回アガサ・クリスティー賞を受賞してデビュー。埼玉県在住。(新潮社著者プロフィールより一部引用)
■逢坂さんへのインタビュー
―――おめでとうございます。今の率直なお気持ちをお聞かせください。
逢坂さん:
思ってもみなかったことなので、大変動揺しております。これがデビュー作なので、こういった式典等もはじめなので、どのようにやりこなしていけるか考えております。
―――自分が怪物に近づいていくという実感が確かにあった。しかし、怪物でなければ、この戦いを生き延びることはできないのだ。....っていうのが、すごく刺さって...。
逢坂さん:
普通の女の子として出てきたセラフィマは、狙撃兵になるにしたがって内面も狙撃兵化されていく。その変化を読み取ってもらいたい。
―――実際わたしも、その場にいたら同じようになってしまうのかなって考えたり...。
逢坂さん:
その場にいたらというのは、本当に実現したかったテーマなので、そういう風に読んでいただけて本当にうれしい。自分がそこにいたらどう決断したかと考えられるように作っているつもりです。戦争を遠い世界の物語にしないように注意してみました。
*2022年本屋大賞。今読むべき多くの人に出会って欲しい物語です。
■感想
デビュー作で一気に本屋大賞を取ってしまうという快挙。作家もすごいけど、それを見込んで売り出し、宣伝した編集者もすごいですよね。
本屋大賞の候補は今をときめく錚々たるメンバーですからね。その方たちと肩を並べること自体すごいのに、受賞までって!
本作は発売当初からSNSでも結構話題になっていました。読もうかな?って思って図書館の予約を見たら、すごい待ち人数なので諦めましたが、いずれゆっくり読みたいと思います。
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