王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。
2022年10月15日こちら!!
■仕掛島:東川篤哉
■内容
岡山の名士が亡くなり、遺言に従って瀬戸内の離島に集められた一族の面々。球形展望室を有する風変わりな別荘・御影荘で遺言状が読みあげられた翌朝、相続人の一人が死体となって発見される。折しも嵐によって島は外界から孤絶する事態に。幽霊の目撃、鬼面の怪人物の跳梁、そして二十年前の人間消失――続発する怪事の果てに、読者の眼前に驚天動地の真相が現出する!
本屋大賞作家が満を持して放つ、謎解きの興趣とユーモアあふれる本格推理長編。(Amazonより)
■著者について
1968(昭和43)年広島県尾道市生れ。岡山大学法学部卒。2002(平成14)年、『密室の鍵貸します』でデビュー。2011年『謎解きはディナーのあとで』で本屋大賞を受賞し、大ベストセラーとなる。その他の著書として『館島』『学ばない探偵たちの学園』『魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?』「平塚おんな探偵の事件簿」シリーズ「探偵少女アリサの事件簿」シリーズ、『純喫茶「一服堂」の四季』『かがやき荘西荻探偵局』など多数。(新潮社著者プロフィールより)
■インタビュー
―――仕掛けやトリックに驚かされました。
東川さん:
「謎解きはディナーのあとで」がヒットする前に書きはじめていたんですよ。ディナーがヒットしちゃったもんで、忙しくなって、それで、完成しないんじゃないかって。
大がかりなトリックを使うという意味では、僕の中でも代表的な作品になった。
東川さん:
冒頭と結末のイメージがあって、中盤のイメージがあまりなかった。こういうシーンが必要だなっていうのはある程度頭の中にありますけど、それを出す順番とか、どういう形で出すとか、その都度その都度考えて出していくので、後々につじつまが合わないことがないように、そこだけを必死に考えながら進めていった。
本格ミステリーで、一番重要視されるのはフェアプレーなんですよ。必要な情報が読者にも与えられるっていうことで、どこまで手掛かりを残すか、その匙加減を一番考えています。
―――ここからトリック、ミステリーに挑戦される方々に、どのように読んでいただきたいですか?
東川さん:
見破ってやるって読者のみなさんもそのつもりで。
―――私は全部外しました。
東川さん:
いや、そんなもんです(笑)
■感想
ミステリー好きにはたまらない要素がたっぷり入っているそうです。ユーモアある会話も楽しめるとか。なんとなくタイトルからもちょっとしたワクワク感がありますよねぇ。東川さんの言う「本格ミステリーで、一番重要視されるのはフェアプレー」という言葉が、がっつり心に残りました。
それでは、また来週!
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■本日取り上げられた書籍 の一部
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