えとせとら本棚

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【王様のブランチ・BOOK】武田綾乃さんインタビュー<噓つきなふたり>(2022年12月3日 )

 

王様のブランチのBOOKコーナーで紹介された本を紹介します。

 2022年12月3日はこちら!!

■噓つきなふたり:武田綾乃

 

■内容

 

■著者について

1992年京都府生まれ。第8回日本ラブストーリー大賞最終候補作に選ばれた『今日、きみと息をする。』が2013年に出版されデビュー。『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』がテレビアニメ化され話題に。同シリーズは映画化、コミカライズなどもされ人気を博している。2019年『その日、朱音は空を飛んだ』で第40回吉川英治文学新人賞候補。2021年『愛されなくても別に』で第42回吉川英治文学新人賞受賞。その他の著作に、「君と漕ぐ」シリーズ、『青い春を数えて』『どうぞ愛をお叫びください』などがある。(Amazonより)

 

■インタビュー

 

―――この作品を書く際に決めていたことは?

 

武田さん:

これを書いているときにすごく疲れていて...。嫌なところも人間っていっぱいあるけど、そこもチャーミングだよねっていうところを書きたかったのかなって今になって思うんですけど、当時は無我夢中で..。

 

―――本作を執筆中に結婚式を挙げた。結婚式ににもゲラを持って行ったとか?

 

武田さん:

(笑)結婚式が終わった後、ずっと赤字で直していて。本当に大変でした。直すのが!

 

 

 

―――読まれた方たちの反応は?

 

武田さん:

意外と読後感が良かったとか、いい話とかの反応をいただいて、私としてもホッとしています。どうかなってドキドキしてたんで。

 

大人になってからもう一回行く修学旅行っていうのが決まっていて、この軸がぶれないように気を付けようとはずっと思っていて。読者の方にとっては青春とかの追体験、ノスタルジーな、というものになれたらなって気を付けてました。

 

―――京都に降り立った瞬間からちょっと不穏な空気感が、徐々に徐々に出てきますよね。

 

武田さん:

(笑)確かに。

 

―――今までの人生で自分が吐いて来た嘘を振り返ってしまいました。

 

武田さん:

嘘ついたことのない人っていないと思っていて、悪意を持っていなくても、結果的に嘘になっちゃったこととか。そういうのを肯定する小説にしたいなって思っていて、ちょっとブラックな要素もあるんですけど、読み終わった後は前向きになれるんじゃないかって。

 

*嘘をつくに苦々しさ、お互いを思いやる友情に胸を打たれる一冊です。

■感想

「嘘をつく」。自分がこれまでついてきた嘘ってどんなものがあったかな~。これを読んだらなにか思い出せそうです。つくはずじゃなかった嘘、こういうのって大なり小なり誰にでもあるはず。どんな話になっているんだろう。舞台が京都で修学旅行の追体験っていうのもいいなぁ。それでは、また来週!

 

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■本日取り上げられた書籍 の一部

独性的な世界観が味わえる物語

これはちゃうか

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山田詠美さんの自伝小説