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【王様のブランチ】ヤマモトショウさんインタビュー<そしてレコードはまわる>(2024年3月2日 )

 

王様のブランチのBOOKコーナーの作家インタビューの内容をまとめています。

そしてレコードはまわる:ヤマモトショウ

そしてレコードはまわる

そしてレコードはまわる

インタビュー

 

―――今回、小説ということですが、きっかけはあったんですか?

 

ヤマモトさん:

音楽の世界はイメージはあるけど具体的には分からない。結構、聞かれたりする。イメージだけあって具体的に分からないものって、物語が書ける。ある種のミステリー的な要素がこの世界に結構あるなと思って。これらを1個ずつテーマにしたら、色々書けるんじゃないかって。

 

―――新しい世界への興味と、ミステリーの真相が気になる気持ちでどんどんページが進んでいく。あっという間に、読み終わってしまいました。

 

 

 

 

ヤマモトさん:

音楽の仕事をしている上で、「なんだこれ」っていう不思議なことが起こる。あるアーティストが、こういう曲を昔から歌っているけど、どこを探してもこの曲がない。この曲は自分が作ったオリジナル曲なんじゃないか。でも、小さいころにテレビで聞いた気がする――と言っている人がいて。

 

―――実体験から?

 

ヤマモトさん:

そういう構造の部分をそのまま小説にしてみたら、自分にしかできないものが作れるんじゃないかなって、両方やっている人として。

 

 

 

 

ヤマモトさん:

まだ僕らが生きている世界には、書くべき・聞くべき・取り組むべき不思議なことがいっぱいある。まだ発見されていない面白さがあることが伝わればうれしいかなと思います。

 

*音楽業界で起こる様々な謎を解き明かすミステリ―小説です。

ひとこと

またまた高学歴の二刀流が!最近、本業と小説家、どちらも成功されて方が多いのは気のせいでしょうか。自分の専門や得意分野を活かして、それを小説にするというパターンですが、訳が分かりません(笑)いくら自分の得意分野であっても、それを小説にするなんてなかなかできることじゃない。みなさん、サラッと書いている感じですけど~(驚)今後も、ヤマモトさんのような多才な作家がどんどん出て来る予感がします。それでは、また来週。

ヤマモトショウプロフィール

静岡県出身。東京大学理学部数学科を経て、東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程を卒業。ふぇのたすではギター、作詞作曲を担当した。ふぇのたす解散より作詞家、作曲家となる。これまでの作詞に私立恵比寿中学『kyo- do?』、FRUITS ZIPPER『わたしの一番かわいいところ』など。(Amazonより)